文は受動態ではなく、能動態で書くように心がける。

不要な受動態は使わないで、文はできるかぎり、能動態で書くようにしましょう。

 

能動態で書いた方が、文意が明快になり、読者に自分の意図を伝えやすくなります。

 

一方、「~が大切だとされる」「~だと推測される」「~が期待される」のように受動態を使用しますと、主体が誰なのかがあやふやになるので気をつけてください。

 

以下、文例をあげてみます。

 

 

カンヌ映画祭でグランプリを贈られた映画の上映が開始された。

 

カンヌ映画祭でグランプリを受賞した作品の上映が始まった。

 

 

書いていることに自信を持てない時にには受動態をつい使ってしまうものです。思いを正確に伝えるために、はっきりと言い切るようにしましょう。

 

以下の文例をご覧ください。

 

 

プレゼンテーションに初参加した時は、企画を通すよりも、審査員の印象に残ることを目標にすると良いとされている。

 

プレゼンテーションに初参加した時は、いきなり企画を採用してもらおうとするより、審査員の心象に残るアピールをするべきである。

 

 

受動態よりも、能動態の方が、意図が明快かつ力強く伝わりますよね。

私の夏バテ防止法は?

急に暑くなったので、まいっている人も多いのではないでしょうか。私自身は、意外と元気でいます。その理由?

私が今のところ、かろうじて元気なのは、朝型(早寝早起き)に変えたことと、睡眠がある程度とれていることにあると思っています。実は、もう一つあるのですが、それは最後に…… この記事の続きを読む

たおやか 【美しい日本語】

風花未来が美しいと感じる言葉には、確かな傾向があるようです。「~やか」と「やか」がつく言葉に心ひかれます。

 

「しなやか」「においやか」「なだらか」「おだやか」「しとやか」「ひそやか」「あでやか」「ひめやか」「しめやか」「なごやか」「すこやか」「まろやか」「さわやか」……。

 

⇒「やか」がつく美しい言葉を30個、選んでみましたので、ご覧ください。

 

そして今回取り上げます「たおやか」。

 

「たおやか」について、大辞林は以下のように説明しています。

 

たおやか たをやか 【▼嫋やか】(形動)[文]ナリ

 

〔「たお」は「たわむ(撓)」の「たわ」と同源〕姿・形・動作がしなやかでやさしいさま。たわやか。

「―な乙女」「―な山の峰々」「―な舞の手振り」

 

美しい言葉というものは皆そうかもしれませんが、別の言葉では表現するのが非常に難しい。「動作がしなやかでやさしいさま」では、「たおやか」という言葉が持つニュアンスは、とても言い表せません。

 

たおやか」の他、「しめやか」「ひめやか」「においやか」なども、実に繊細でやわらかな、そして適度な湿度をもった日本語なので、日常生活でもっとひんぱんに使ってみたいものです。