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「うきめ」と「うきよ」を漢字で正しく書けますか?

うきめ」は「つらく悲しいこと。つらく悲しい経験」を意味する言葉です。

 

「落選のうきめにあう」 「敗戦のうきめをみる」というふうに使います。

 

では、「うきめ」を漢字で書いてみてください。

 

憂き目」でも「浮き目」でも、どちらでも良いと思っていませんか?

 

正しいのは「憂き目」であって、「浮き目」は間違いです。

 

〇憂き目

×浮き目

 

どうしてのこのような誤用が起きるのか?

 

うきよ」という言葉の存在が、問題をややこしくしています。

 

「うきよ」の場合は、もともとは「憂き世」と書かれていたのが、現在では「浮き世」が一般的に使われているからです。

 

△憂き世

〇浮き世

 

「憂き世」の「憂き」は「つらい・せつない」という意味の古語。

 

「つらい世の中」を指す意味で「憂き世」と書いたのが、のちに「浮き世」と書かれるようになり、今では「浮き世」の方が一般的となりました。

 

また、日常ではほとんど使われませんが「浮世(ふせい)」という漢語があります。

 

「浮世(ふせい)」は「定めのない、はかない世の中」という意味。この「浮世(ふせい)」という言葉には「はかない世なら、浮かれて暮らそう」という俗世の気持ちも含まれています。

 

おさらいしましょう。

 

「うきめ」は「憂き目」が正しく「浮き目」は間違い。

「うきよ」は「浮き世」が一般的で「憂き世」は古い書き方。

「荒い」と「粗い」の正しい使い分けはできていますか?

荒い」と「粗い」はともに「あらい」と読みますが、使い方には注意が必要です。

 

「荒い」についてgoo辞典は以下のように説明しています。

 

荒い(あらい)

 

  1.  動きが大きく激しい。「波が―・い」「呼吸が―・い」

  1.  性格や言動にやさしさがなく粗暴である。激しい。「気性の―・い馬」「言葉が―・い」

  1.  けじめがない。度をこしている。「金遣いが―・い」「人使いが―・い」

  1.  荒れはてている。ととのえられないままになっている。

    1. 「岩が根の―・き島根に宿する君」〈万・三六八八〉

 

一方、「粗い」については、同じくgoo辞典は以下のように解説。

 

粗い

 

  1.  すきまが大きい。また、粒が大きくざらざらしている。細かでない。「目の―・い網」「粉のひき方が―・い」⇔細かい。

  1.  手触りがなめらかでない。すべすべしていない。「きめの―・い肌」

  1.  粗雑である。大ざっぱである。大まかである。「表現が―・い」「経費を―・く見積もる」

 

ともに、さまざまなニュアンスで使われるので、わかりにくく感じるかもしれません。

 

しかし、「荒い」と「粗い」の元々の意味を知れば、簡単に使い分けられるようになりますので、参考にしてください。

 

「荒」は草が生い茂る、という意味の文字。そこから「荒い」は「勢いが激しく、乱暴なこと」といった意味で使われるようになりました。

 

一方「粗」は、よくつかれていない米を表す文字です。そこから「粗い」は「粒が大きいことや織物の目が大きいこと、ざらざらして滑らかでないこと、大ざっぱなこと、粗雑なことなどの意味が発生したのです。

「油」と「脂」の使い方を間違えていませんか?

口でいうと(発音は)同じでも、漢字にすると違う日本語はたくさんあります。それを同音異義語と呼びます。

 

あぶら」もその意味で、間違えやすい日本語の一つです。

 

例えば、「あの選手は、今がまさにの乗った最盛期だと言えるだろう」と書けば、誤用となります。

 

正しくは「あの選手は、今がまさにの乗った最盛期だと言えるだろう」が正しいのです。

 

では、どのようにして「油」と「脂」を正しく使い分けられるのか?

 

以下、用例を含めて、「油」と「脂」の正しい使い分け方についてご説明いたします。

 

「油」は燃えやすく常温で液体状のものを指す。

 

サラダオイル、液体整髪料などは「油」です。髪の「あぶら」は「油」。

 

「油」の主な用例

 

火に油を注ぐ。油気のない髪。油が切れる。油で揚げる。

 

「脂」は常温では固体状のもの、動物の脂肪を指す。

 

ラードは「脂」。また、人の皮膚からでる脂肪をふくんだ分泌物は「脂」です。顔や足の「あぶら」は「脂」です。

 

「脂」の主な用例

 

脂ぎった顔。脂の乗った年ごろ。脂身。脂汗。鼻の脂。