口でいうと(発音は)同じでも、漢字にすると違う日本語はたくさんあります。それを同音異義語と呼びます。

 

あぶら」もその意味で、間違えやすい日本語の一つです。

 

例えば、「あの選手は、今がまさにの乗った最盛期だと言えるだろう」と書けば、誤用となります。

 

正しくは「あの選手は、今がまさにの乗った最盛期だと言えるだろう」が正しいのです。

 

では、どのようにして「油」と「脂」を正しく使い分けられるのか?

 

以下、用例を含めて、「油」と「脂」の正しい使い分け方についてご説明いたします。

 

「油」は燃えやすく常温で液体状のものを指す。

 

サラダオイル、液体整髪料などは「油」です。髪の「あぶら」は「油」。

 

「油」の主な用例

 

火に油を注ぐ。油気のない髪。油が切れる。油で揚げる。

 

「脂」は常温では固体状のもの、動物の脂肪を指す。

 

ラードは「脂」。また、人の皮膚からでる脂肪をふくんだ分泌物は「脂」です。顔や足の「あぶら」は「脂」です。

 

「脂」の主な用例

 

脂ぎった顔。脂の乗った年ごろ。脂身。脂汗。鼻の脂。