NHKドラマ「あなたに似た誰か」の感想

NHKオンデマンドでドラマを鑑賞しています。中には、民放とかわらないようなドラマもあるのですが、さすがに、中には秀逸な作品もあるのです。

 

私は特選ライブラリーが見られる「特選見放題パック(972円)」に入っているのですが、これは非常にお値打ちだと満足いています。

 

何かと批判されがちなNHKですが、良質な作品を今もなお作っていることは確かです。

 

さて、今回このブログで取りあげるのは「あなたに似た誰か」という短編ドラマシリーズ。1話ずつ完結した話が3つ登場。30分と、最近では珍しい短編ドラマなのですが、これがなかなか見応えがあります。

 

どこが良いかというと、その繊細なタッチで描かれた抒情性です。抒情詩と呼びたくなるほど、ナイーブな仕上がりになっています。

 

また、登場人物が少ないのですが、出演する俳優の良さが引き出されれていて、その点も素晴らしいと感じました。

 

1回目の大杉漣はもともと演技派ですから驚かないのですが、2回目の中越典子の演技が非常に良く、彼女の女優としての魅力にはビックリしました。

 

「BSプレミアム短編ドラマシリーズ『あなたに似た誰か』」

 

ただ、3回目だけが極端に失敗しているのが気になりました。泉ピン子の演技はまともでしたが、宅間孝行の大根ぶりはひどすぎ、あとの役者たちもぎこちなく、ドラマになじんでいません。

 

作品として不具合なまま放送してしまった感じを受けたのは残念です。これならば、2回で終わらせた方がマシでしたね。

 

いろんなドラマを見てきましたが、シリーズの最終回が極端に駄作化している例を他に知りません。3回目は「付け足し」を言われても仕方ないですね。

 

このあたりに、NHKの「適当さ」が露見したとすれば、こうした亀裂から、ものづくりの良心が崩壊しかねないので、猛反省していただきたいですね。

 

ともあれ、1回目と2回目は見事でした。こういうドラマはNHKしか作れないと思うので、これからも、こうした短編ドラマをたくさん制作してもらいたいものです。

 

ドラマがあまりにも良いので、原作の小説を注文してしまいました。

 

「コスモスの影にはいつも誰かが隠れている (河出文庫)」

 

もう小説は買わないと心に決めていたのですが、ドラマの力は怖ろしいものですね。

体力づくりに励む、5つの理由

真夏は目標を設定して、それを達成すべき季節だと思います。しかし、私は学生時代から、夏休みはだらけてしまい、目標を達成できた経験は一度もありません。

 

そんな怠惰な私が、2014年の夏は、懸命に励んでいることがあります。

 

それは、スポーツジム通いを中心とした体力づくりです。6月の半ばから始めて、1ヵ月半が経過しました。ふと、なぜ、私はいい年をして、こんなことに必死になっているのか、と思う時もあります。そこで、今日は、自分がなぜ体力づくりをしているのかについて、確認してみたいのです。

 

1)体の痛いところをなくすこと。

 

振り返ると、この20年くらい、常に体の一部に痛みを覚えているのですね。首、肩、背中、腰などなど。

 

そして今は、急激な運動をしたために、左膝を痛めてしまいました。

 

どこか痛いところがあるのは、ある程度、年齢を重ねてきていれば仕方がない、と気功の先生に教えられたことがあります。でも、体力づくりによって体のどこにも痛いところがない生活ができるならば、素晴らしいと思うのです。

 

ですから、私がスポーツジムに通っているのは、まずは、痛いところがまったくない体を作ることが目的だと言えます。

 

2)10キログラム、痩せること。

 

ダイエットは、こおき20年くらい何度も試みてきて、すべて挫折してしまいました。私の理想の体重は、64キロだとジムの計測器がはじきだしています。現在、73キロですから、あと9キロ痩せなければなりません。

 

すでに3キロほど減量したのですが、最近は、横ばいになっています。運動量を増やすのか、食べ物を減らすのか、現在、迷っているところです。

 

ともあれ、体力づくりをして代謝をアップしないことにはダイエットはできないので、スポーツジム通いはできるかぎり長く続けてゆこうと思っています。

 

3)日常生活で軽い身のこなしができる柔軟な体になる。

 

例えば、少し前までは、立ったまま靴下をはくことができませんでした。物を落とした時、拾おうとして腰を違和感があり、しゃがみにくいこともしばしばでした。でも、今は、そういうことはなくなっています。

 

体を全身を柔らかく保つこと。肩甲骨まわり、股関節まわりを特に柔らかくして、軽快な身のこなしができる肉体を作ってゆきたいのです。

 

4)心身ともにポジティブ姿勢を維持するため。

 

運動をすれば性格が明るくなるなどと、極端なことを言うつもりはありません。しかし、運動をして汗を流すと、精神のバランスがとりやすくなることは間違いないのですね。

 

スポーツジムに通うようになって、肉体的に強くなっているだけでなく、精神的をポジティブな方向に持ってゆきやすくなっていることも確実。

 

5)仕事ができる年齢を10歳アップするため。

 

まったく運動しないでいれば、どんなに頑張っても60歳で働けなくなるでしょう。でも、体をケアし、鍛えていれば、70歳まで働けるのではないかと期待しているのです。原稿書きという仕事は肉体をむしばむので、体力づくりによって抵抗してゆきます。

山田太一脚本ドラマ「男たちの旅路」を、NHKオンデマンドで見た感想。

山田太一が脚本を担当したテレビドラマ「男たちの旅路」を、NHKオンデマンドで鑑賞しました。

 

「男たちの旅路」は「岸辺のアルバム」と並ぶ、山田太一の代表作であり、傑作であることは間違いないと、今回、見直してみて確信した次第です。

 

「男たちの旅路」は、1976年2月から1982年2月までNHKにて放映されたテレビドラマで、全12話、スペシャル版をあわせて13話で構成されています。

 

極めて古いドラマですが、現在見ても決して色あせていません。というか、むしろ今見るからこそ、価値があるのではないでしょうか。傑作は時代を超えると言いますが、まさにその通りだと感じました。 この記事の続きを読む

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