死よりは生を~風花未来の詩30

2025年1月1日です。去年、年明けは無理、つまり、年内に死んでしまうのではと思ったこともありました。

 

でも、何とか、新しい年を迎えられました。これも、一つの奇跡だと思うのですが……。

 

それよりも何よりも、主治医の話では、私の寿命はあと2ヶ月で尽きてしまうわけで、とにもかくにも、今日を、今この時を、風花未来らしく、生きたいと思っております。

 

  • 風花未来が、風花未来の詩について動画で語りましたので、ぜひとも、ご視聴ください。

 

⇒【動画】風花未来が自身の詩について激白!

 

で、風花未来の今日の詩は「死よりは生を」です。

 

死よりは生を

 

余命3ヶ月を宣告されて

1ヶ月がすぎた

 

あと2ヶ月をどう生きるか

 

死よりは生を

と今は願っている

 

死ねばラクになる

身も心もかなり疲れているので

死ねば辛さから解放される

そう思った時もあった

 

余命3ヶ月を宣告された時も

生きる期間が限定されて

気持が軽くなったのは確かだ

 

しかし、早く死にたいとは

一度も思わなかった

余命3ヶ月を告げられて

一瞬だけ安堵したが

その直後から真剣になった

真剣に生きはじめた

 

生まれて初めて

懸命に呼吸し

血液を全身に

巡らせはじめた

 

いつも見慣れた光景も

初めてのもののように

美しく輝いて見えた

 

私は以下の3つを信条に

言葉を発っしてきた

 

否定よりは肯定を

非難よりは讃美を

憎悪よりは愛情を

 

今はもう一つ加えたい

 

死滅よりは復活を

 

残酷な現実こえて

願いをかなえるためには

奇跡を起こすしか

希望の道はないのだけれど

映画「中山七里」は、市川雷蔵によって陰影のある文芸作品にまで高められている。

中山七里」という映画をご存知だろうか。実は私も良く知らなかった。

 

調べると、原作は長谷川伸(はせがわしん)の戯曲で、時代劇のいわば定番であって、これまでの何度となく舞台化、映画化、テレビドラマ化されてきた「股旅物」の傑作だという。

 

で、今回私が観たのは、1962年に公開された映画である。

 

監督は池広一夫、主演は市川雷蔵である。

 

映画「中山七里」はこちらで視聴可能です

 

ただの大衆時代劇映画ではない、と感じた。

 

内容はいかにも、時代劇の定番で、それ以上のものではない。

 

しかし、しかし、である。

 

市川雷蔵の存在感と演技が、作品に深い陰影を刻み、気品高い香りを放つ、文芸作品にまで高めているのだ。

 

一人の男の運命を描き出し、心理の揺れ、葛藤をも表出している。

 

死別した恋人に瓜二つの女性に、心をひかれるという「愛のカタチ」が鮮明に描写されていた。

 

そして、美しい映画にまで昇華されている。

 

通俗に堕するか、薫り高い格調を醸し出すか。それは監督の手腕にもよるが、主演の存在も大きい。

 

映画「中山七里」の持つ、文芸作品の気品と美しさが観る者を酔わせる。市川雷蔵でなければ、この格調は出なかったであろう。

 

だから、この映画「中山七里」は、市川雷蔵なくしてはあり得ない。

藍色の空~風花未来の詩29

今日の風花未来は「藍色の空」です。

 

  • 風花未来が、風花未来の詩について動画で語りましたので、ぜひとも、ご視聴ください。

 

⇒【動画】風花未来が自身の詩について激白!

 

藍色の空

 

12月31日の空は

晴れわたりすぎて

研ぎ澄まされすぎて

青でも蒼でも碧でもない

藍色に輝いている

 

その藍色は

奥の奥まで透き通っていて

際限もなく

藍色でありつづけている

 

今年最後の空

その奥の奥に輝く

けがれなきものが

今の私には

確かに見える