なでしこジャパンはバルセロナ風サッカーで優勝する?

なでしこジャパンが、スペインのFCバルセロナを想わせるパスワークでスウェーデンを翻弄。

サッカーの女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会は13日(日本時間14日)、当地で準決勝があり、6大会連続出場で初めて4強入りした日本(なでしこジャパン)がスウェーデンに3-1で快勝。W杯、五輪を通じ、世界大会で初のメダル獲得が確定しました。

立ち上がりは体が重そうで、いきなりミスから失点したので心配しましたが、早い時間に1返したことで落ち着きましたね。後は、安心して見ていられる展開に。

今大会は初出場の川澄奈穂美(なほみ)が2得点をあげたことも、大きかったですね。ラッキーガールの登場で、さらに決勝が楽しみになりました。

なでしこジャパンの華麗なショートパスサッカーが、改めて世界から絶賛されているようです。準決勝も、常に高いポゼッション(ボール支配率)を保ちながら、スウェーデンに完勝しましたね。

FCバルセロナ風ともいわれ、評価と人気が急上昇のなでしこジャパン。確かに、パスが通るサッカーは見ていて面白い。しかも、ただパスを回しているのではなく、ゴールに向かう姿勢が旺盛です。体を寄せられたり、複数の相手に寄せられても慌てず、壁パスで、中盤を突破する姿は快感。またフィニッシュへと向かうパスは速く、このスピードの切りかえが、ゴールの予感をとともに、見る者を興奮させます。

しかし、このスペクタクルなサッカーを実現するためには、技術だけでなく、中盤の激しいプレスが必要なため、走力を含めた相当な体力が必要。しかも、技術が中途半端ですと、パスミスをカットされた場合、簡単に失点してしまうというリスクも大きい。

それなのに、女子サッカー日本代表のショートパスサッカーは、かなり良い線を行っているのではないでしょうか。確かな主張があって、美しくて、快感。そして、強いのです。

まあ、技術面をあることながら、物おじしない、思い切りの良いプレーが、心地良い。そして、選手たちの表情が明るいので、見ているだけで元気になれます。

決勝戦は世界ランキング1位のアメリカが相手。ひるむことなく、存分に、なでしこジャパンらしさを輝かせてほしいものです。

Ali - After The Love Has Gone 感想

  • 音楽

これまで韓国の若手女性ソロシンガーについて、何度か語ってきました。

Navi、IU、TomTom、そして、今回は、Aliの登場です。

AliはKBS2TV『ユ・ヒヨルのスケッチブック』、MBCTV『音楽旅行ラララ』、SBSTV『キム・ジョンウンのチョコレート』をはじめとして、EBSTV『スペース-共感』など、音楽プログラムに出演して歌唱力を認められました。2009年デビュー曲『365日』で、サイワールドデジタルミュージックアワード2009新人賞を受賞。

これが、Aliの1st Mini Album「After The Love Has Gone」。

After the Love Has Gone

CDが届いたので、じっくり聴き入りました。
トラック構成は以下のとおり。 

1 365日
2 Crazy Night
3 バンパイア
4 むかっと
5 初めての挨拶
6 365日 (lnst.)
7 Crazy Night (lnst.)
8 バンパイア (lnst.)

勝負曲は、何といっても、最初の「365日」、そして、人気のSBSドラマ「テロワール」の挿入歌となった4番目の「むかっと」。

いずれも、バラードですが、韓国歌手にありがちな「泣き」の歌い上げ(泣き節)ではなく、「むかっと」のサビでは、ジャニス・ジョップリンを想わせるソウルフルな歌唱が聴けます。 

Aliの声、良いですね!

このサビの声質がAliの生命線かもしれません。透き通る声なら、他の歌手でもかまわないわけで…。

Aliの声はコチラで聴けます⇒むかっと

※CDで大音量にして聴くと数倍、効きます。

洋楽のコピーではなく、誰にも似ていない、Ali独自の世界が感じられることが、何よりの快感です。

何だか、規格外の可能性がAliの未来には広がっている気がします。

アルバムは日本では、あまり売れていないみたいですが、ぜひとも、多くの人に聴いていただきたい類まれな才能です。ある程度売れないと、正規アルバムの発売も期待できないし…というか、そろそろ、第1集を出してほしいですね。

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なでしこジャパンが王者ドイツに魂の勝利

なでしこジャパンが、王者ドイツを撃破。

9日、ドイツ・ヴォルフスブルクで行われた、サッカー女子W杯準々決勝は、日本がドイツを延長戦の末、1-0で勝利。日本は0-0で迎えた延長後半3分、澤穂希からのパスを受けた途中出場の丸山桂里奈が決勝点をあげました。

正直、延長戦に入っても、日本が勝つとは思わなかったんです。ひょっとしたら、PKで勝てるかもしれない…でも、やはり無理だろう…としか予測できなかった。というか、これだけ戦えれば充分だし、終わったら、結果はともかく、心から拍手を送ろう…そう考えていたんです。

ところが、結果は、なでしこジャパンの勝利でした。

試合を録画で観戦しわり、感じたのは、私が見たのは、「サッカーを超えた何か」だったということ。

ドイツはさすがに世界一の実力を誇るといわれるだけに、日本の良さである中盤をおさえつつ、個人の突破力と高さ&パワーで押してきました。

一方のなでしこジャパンは、ドイツ相手では、華麗な中盤は機能しないので、苦戦をしいられる展開に。

しかし日本は、気迫ではむしろドイツを上回り、体を張ったプレーで応戦。

美しいショートパスを封じられた日本でしたが、勝気を全面に出して、泥臭いサッカーでドイツを精神的に追い詰めました。

正直、力はドイツの方が上です。速いパスワークで崩せるほど、ドイツはやわなチームではありません。

でも、勝利の女神は、なぜか日本に微笑みました。

まさか、彼女たちは根性だとかガッツで勝利を勝ち取ったなどと言うつもりはありません。

技術のアップ、戦術の徹底、そして選手たちが実戦の経験を積んで、たくましくなり、激しい試合の中でも冷静さを失わなかったから、あれだけの戦いができたのです。

個々の選手も個性豊かで、自分の役割を潔いくらいに果たしていました。

でも、それだけでは、強豪ドイツには、勝てないと思うのですね。

つきなみな言葉ですが、なでしこジャパンには、常軌を逸した「ひたむきさ」がありました。というか、彼女たちは欲を捨てて「無」になっていた気がするのです。

日本人は全体に衰弱し、精神的にも力を失っているはずだったのに、どこから、あんな力が湧いてくるのか、わからないくらい、なでしこジャパンは力強かった。

不思議です。スポーツの神様は必ずといっていいほど、無心になった選手(たち)に微笑みかけます。

それにしても、このなでしこジャパンの健闘には、感服しないではあれません。

ジャンルが何であれ、世界の舞台で、技術というより、精神的な何かで、相手を上回ったなどということは、もう久しくなかったことではないでしょうか。いや、こんな溌剌とした日本女子は、見たことない。

ドイツの地で、なでしこが、華麗さを捨てて、泥臭く舞った。それがまた、とてつもなく美しかった。

丸山の決勝ゴールシーン

何だか、もうW杯は終わったような感じですが(笑)、まだ準々決勝が終わったにすぎません。

これからも、へたな「欲」を出さずに、なでしこジャパンらしい小気味の良いサッカーを見せてほしいものです。