カテゴリー:音楽

記事一覧

小椋桂「この空の青さは」の永遠なる純粋。

音楽

今日、1曲を繰り返し聞いていました。

今日の東京の空は晴れ渡っていました。冷え込みはきつかったのですが、空の青さに、どれくらい気持ちが救われたことか。

私が聞いていたのは、小椋桂の「この空の青さは」という曲です。

サビの部分は、こんな歌詞。

あああ それにしても

この空の青さはどうだ

この雲の白さはどうだ

だだだだだだだだだだ

僕はもう逃げない

だだだだだだだだだだ

君が待っている

伝わりますかね。やっぱり、歌を聞かないと、わからないでしょうか。

この「彷徨」というアルバムは小椋桂のデビューアルバムです。純粋というか、初々しいというか、処女作ならではのみずみずしい透明感が、時代を超えて感動を呼びます。原点にしかない、唯一無二の輝きがあります。

神レベルの洋楽カバー Nobody's supposed to be here

音楽

久しぶりに洋楽の名曲をご紹介。といっても、カバーなんですが、これが凄いです。

 

韓国のR&Bシンガー、パク・ファヨビ(Hwayobi)が、全身で歌い上げています。

 

Nobody's supposed to be hereは、Deborah Coxの名曲です。

 

聴き比べてみてみますと、韓国人歌手である(当時20歳くらい)ファヨビHwayobi)の歌唱は、カバーのレベルを遥かに超えていることに気づきます。

 

というか、ファヨビの歌い方は、ある意味、暴力的。怖いもの知らずで、才能とか感性とか、天性のものだけで、絶唱しているのですね。

 

それが、私など東洋人の感覚を、激しく震動させてくれて、もう繰り返し聞くしかなくなります。

 

上手さとか、声量とか、そういう問題ではなくて、ファヨビしか表現できない、独自の歌空間をクッキリと描き切ってしまっていることに驚愕するのです。

 

歌詞だとか、英語の発音だとか、そんなことは全く関係なくなってしまう。この「痺れ」「突き貫ける感じ」に、ひたすら浸っていたい。

 

このライブは、まだ幼さが残る顔立ちなので、ファヨビが20歳前後の時のものでしょう。

神という言葉でしか表現できない、不可思議な輝きを浴びることができます。

 

これがそのライブ動画⇒Hwayobi-Nobody's supposed to be here

 

パク・ファヨビは、2000年に19歳でデビューしたのですが、当時の野性的で、物怖じしない歌唱法は、規格外の才気が感じられます。

 

人が歌っているより、刃物が声を発しているという感じ。自分の内側にある「凶暴な何か」に気づくことなく、それを声から必死で放出している。この「危なさ」が、当時のファヨビの最大の魅力でした。

 

しかし、その後は、声帯の手術を受けたり、失恋、過食、うつ病など、試練がつづき、野性の輝きは影をひそめています。

 

角が取れてしまったファヨビですが、今もなお、良い歌手であることには違いありません。

 

神を想起させる鋭利さはなくなりましたが、人間的な包み込むような歌い方が、新しいファヨビ世界を作り上げています。

 

私自身は今現在、超多忙の中にあり、娯楽というとネットで動画を見ることぐらい。そんな中、ファヨビの歌声は、一番の楽しみ。時に触発され、時に勇気づけられます。

ジャニス・ジョプリン(Janis Joplin)‐ジャニスの祈り(Move over)

音楽

今日こそは日本の名曲をご紹介しようと思ったのですが、記事が練り上げられなかったので、予定を変更して、洋楽の名曲を取り上げます。

Janis Joplin - Move over ジャニス・ジョプリンムーブ・オーバー(ジャニスの祈り)

名曲中の名曲ですが、何しろ古いので、知らない人も多いかと思います。以下、Janis Joplinのプロフィールをご紹介。

ジャニス・ジョプリン(Janis Joplin、本名: Janis Lyn Joplin、女性、1943年1月19日 - 1970年10月4日)は、アメリカ合衆国テキサス州ポート・アーサー出身のロックシンガー。魂のこもった圧倒的な歌唱力と特徴のある歌声により、1960年代を代表する歌手として活躍。1970年10月4日、アルバム『パール』の録音のため滞在していたロサンゼルスのホテルで死亡しているのが発見された。27歳没。使用したヘロインが通常のものより高純度であったため、致死量を越えたことが原因であるとされる。(引用元:Wikipedia)

最初にこの曲を聴いたのは小学生の時でした。ませた友達がいて、気づいたら「ジャニスの祈り」というレコードを買ってしまっていました。あの時のショックを、何と形容したら良いのか。小学生なりに、体全身を耳にして、音を吸収していたというべきか……。
まさか、今年またこの曲を聴くとは思いませんでした。これも動画共有サイトのおかげでしょうね。

Janis Joplin - Move over

こういう曲を聴くと、音楽をジャンル分けする愚かさを感じます。ロックだとか、ブルースだとか言ってみても意味などなく、ただただ「歌」なのであり、ジャニスは「歌手」なのです。ただし、頭に「魂の」をつけたくなる衝動を抑えようがありません。

今聴いても、揺すぶられますね。もちろん、魂が。

実は、私の買ったミニアルバムには、忘れられない楽曲がもう一曲ありました。小学生のくせに、なぜか時間を忘れて、何度も何度も繰り返し聴いていました。

ミー・アンド・ボギー・マギー(Me And Bobby McGee)という曲。少し長いのですが、後半はジャニス節が堪能できます。

Janis Joplin(ジャニス・ジョプリン)Me And Bobby McGee

「ジャニスの祈り」と「ミー・アンド・ボギー・マギー」は、以下のアルバムに収録されています。

18の祈り~ベスト・オヴ・ジャニス

私にジャニス・ジョプリンの存在を教えてくれた友人は、今は何をしているだろうか……そんなことを、ふと思いました。

IU(アイユー)の歌唱力に無限の可能性と不安を感じる

音楽

韓国の女性ソロシンガーであるIU(アイユ)は、天才歌手、少女ディーヴァ、国民の妹、国民的美少女歌手などなど、常に賛辞とともに語られてきました。
芸名のIUは、“I”と“YOU”の合成語で、「あなたと私が音楽で1つになる」という意味が込められているとか。

風花未来.comでも、IUについては、何度か触れています⇒TomTom & IU – Slow Motion

YouTubeでも、IUの歌の上手さを堪能できますが、それでは満足できずに、ベストアルバムを購入して聴いてみました。

IU 1集 - Growing Up(韓国盤)

う~ん、IUは天才ですね。天才と言いたい最大の理由は、その対応力の凄まじさです。正確で、機敏で、柔軟で、そして気が利いている。IUの歌の上手さは、歌唱力というよりも、運動神経に近いとさえ感じます。

このアルバムは16曲で構成されていますが(うちIUが歌っているのは14曲)、まるで14冊の飛び出す絵本を見ているような錯覚におちいりました。

バラードから、ロック、レゲエ風まで、制作スタッフの要求に、完璧に応えています。しかも、さらりと涼しい顔してやってのけている感じがするのです。

アルバムを流しっぱなしにしていると、流れてくるのは、音というより、カラフルなビーズ。無限の色彩が、テーブルの上に広がってゆくみたいな快感を覚えます。

しかし、このアルバムで発揮されているIUの力は、彼女の潜在能力の30%も出ていない気がするのです。

国民的なアイドルにまで登りつめたIUですが、実力派ソロシンガーとしてのIUの成長は、これからだと思います。

それにしても、まだ高校生でありながら、けだるささえも感じさせる、ハスキーボイスは驚愕。

ただ一つの心配は、あふれんばかりの才能に、自分自身が食い尽くされていまうことだけでしょうか。

IUの類まれな歌唱力を証明する動画。

IU- GEE/LIES/SORRYSORRY