韓国の女性ソロシンガーであるIU(アイユ)は、天才歌手、少女ディーヴァ、国民の妹、国民的美少女歌手などなど、常に賛辞とともに語られてきました。
芸名のIUは、“I”と“YOU”の合成語で、「あなたと私が音楽で1つになる」という意味が込められているとか。
風花未来.comでも、IUについては、何度か触れています⇒TomTom & IU – Slow Motion
YouTubeでも、IUの歌の上手さを堪能できますが、それでは満足できずに、ベストアルバムを購入して聴いてみました。
う~ん、IUは天才ですね。天才と言いたい最大の理由は、その対応力の凄まじさです。正確で、機敏で、柔軟で、そして気が利いている。IUの歌の上手さは、歌唱力というよりも、運動神経に近いとさえ感じます。
このアルバムは16曲で構成されていますが(うちIUが歌っているのは14曲)、まるで14冊の飛び出す絵本を見ているような錯覚におちいりました。
バラードから、ロック、レゲエ風まで、制作スタッフの要求に、完璧に応えています。しかも、さらりと涼しい顔してやってのけている感じがするのです。
アルバムを流しっぱなしにしていると、流れてくるのは、音というより、カラフルなビーズ。無限の色彩が、テーブルの上に広がってゆくみたいな快感を覚えます。
しかし、このアルバムで発揮されているIUの力は、彼女の潜在能力の30%も出ていない気がするのです。
国民的なアイドルにまで登りつめたIUですが、実力派ソロシンガーとしてのIUの成長は、これからだと思います。
それにしても、まだ高校生でありながら、けだるささえも感じさせる、ハスキーボイスは驚愕。
ただ一つの心配は、あふれんばかりの才能に、自分自身が食い尽くされていまうことだけでしょうか。
IUの類まれな歌唱力を証明する動画。