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「すごい」と「すごく」の使い方を間違えていませんか。
では、以下の用例で、正しいのはどちらでしょうか?
すごくいい すごくきれい すごくかわいい
すごいいい すごいきれい すごいかわいい
上の段と下の段とでは、どちらが正しいのか、そして、その理由を説明できますか?
答えは以下のとおり。〇が正しく、×が間違い。
〇すごくいい すごくきれい すごくかわいい
×すごいいい すごいきれい すごいかわいい ※くだけた会話では使われる時もありますが、正式には使うべきではありません。
まずは「すごい」「すごく」を辞書で調べてみましょう。
「すごい」は形容詞です。
「すごく」は形容詞「すごい」の連用形から転じた副詞だと説明されています。
実は辞書によっては「すごく」を副詞として記述していないものもあるのですが、「すごく」が副詞かそうでないかは、ここでは重要ではありません。
「すごく」は形容詞「すごい」の連用形(からきている言葉)だということです。
大切なのは「連用形」であること。「連用形」は「用言」に続く時に使われる形です。
「用言」という言葉を忘れてしまった人のために、以下で「用言」の説明を「ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説」から引用いたします。
国文法で,動詞,形容詞,形容動詞の総称。形容動詞という品詞を認めない学者もある。これらはすべて活用をもち,かつ単独で文の述語になりうる点で,一つにまとめられる。
ちなみに、体言は名詞、代名詞、数詞の総称です。
「すごく人」は間違いで「すごい人」が正しい理由
要するに、次に(名詞は活用しないので用言ではなく体言であるため)名詞が続く時には連用形(ここでは「すごく」を指す)は使わない(連用形の次には名詞は来ない)のです。
ですから「すごく」は連用形ですから、「すごく美人」と名詞の前使うのは誤用で「すごい美人」と使うのが正解だと言えます。「すごい」は形容詞ですから基本的に名詞を修飾しますので「すごい」の後に名詞が来ても何ら問題はないわけです。
しかし、広辞林は以下のように「すごい」を現代では許容されているかのように解説しています。
近年,くだけた言い方で「すごく」の代わりに「すごいでっかい」「すごいきれいだ」などと言う場合があるが,標準的でないとされる。
「標準的でないとされる」としているのであって「間違いだ」とは断定していませんね。
ただし、公用文などではあくまで「すごくきれい」を使うべき。「すごいきれい」はあくまでくだけた会話では許される程度です。
「すごい」と「すごい」の使い方を間違えない方法とは?
「すごく」は連用形(からきた副詞)なので、次に名詞は来ないと覚えておけばよいでしょう。
したがって、「すごく選手」「すごく名人」は間違いで「すごい選手」「すごい名人」が正しことは明白。
問題は「すごい」の方です。
「すごいきれい」「すごい美しい」も使われることが多いで間違えやすいのですが、基本として「すごい」の後には名詞を続ける、次に名詞が続かない時は「すごい」は使わないと覚えておけばわかりやすいでしょう。
まとめると、以下のようになります。
すごく+用言(動詞・形容詞・形容動詞)
すごい+体言(名詞)
「すごく」自体がもう口語っぽいから
正式な文章では「とても」を使いたくなりますね
舌筋が弱っている現代人にとってgとkの連続は発音しづらいのだと予想しています
あるテレビ番組で、「すごく喜ぶ」とおっしゃっている方の字幕に、「すごい喜ぶ」と表示されていました。わざわざ書き換えるという事は、「すごい喜ぶ」の方が正しい使い方なのでしょうか。
あるテレビ番組で、「すごく喜ぶ」とおっしゃっている方の字幕に、「すごい喜ぶ」と表示されていました。わざわざ書き換えるという事は、「すごい喜ぶ」の方が正しい使い方なのでしょうか。
すごくのほうが正しいですよ
形容詞やら副詞やら、わからないが、新聞に”すごい分かる”との記載を見た瞬間、意識的に馴染まない言い方だなと思いました。”すごくわかる”だろうとの自分の感覚が間違えなのと考えてしまう。自分の子供を含め、すごくをすごいと言う若い人による有りがちだが、学校の先生も若いだから、仕方がないと納得せざるを得ません。
>「すごい」と「すごい」の使い方を間違えない方法とは?
両方とも「すごい」になってます。
それ