韓国ドラマの「復活」を見ていて、ドキッとしました。

 

ドラマ中に一枚の絵が出てきます。赤と白の灯台が2本建っている絵です。

 

この絵が、主人公である兄と妹の幼少時代を象徴しているんですが…。

 

実は私にも幼い頃に見た、忘れられない絵画があります。

 

自宅の2階に飾られていた絵。

 

私の家は貧しかったので、高級絵画などは買えなかったと思うので、おそらくは、カレンダーの写真を切り取って、額にはめたんでしょう。

 

それよりも、その絵柄です。

 

高原に大きな風車が立っていて、それは灯台に似た形をしているんです。

 

夜で、雲の間から月が出ていました。

 

まるでその風車は、大きな翼を持った灯台でした。

 

月あかりが、その風車から出ている光に見えたのかもしれません。

 

もちろん、幼い私は、その絵が私の一生を支配してしまうなどとは、想像さえできなかったのです。

 

私のデビュー作「風花心伝」は、実は、この一枚の絵から生まれました。

 

灯台の形をした不思議な風車。

 

寂しい時、泣きたい時に、暖かい仄かな光で、私を照らしてくれる風車です。

 

風花心伝では、風車のことが少しだけ語られています。

 

自分だけで力んでいては苦しいので、風を受けて回る、風車のように涼しげな存在でありたいものだ、そういうことを暗示的に語っているんですね。

 

自分の力には限界があります。

 

でも、自然の力、人の力をもらって、自らの力に換えてゆくなら、そのパワーに限界はないと言えるのです。

 

それを「風車の法則」と呼びたいと思います。

 

この風車の法則が、風花心伝の肝であることは、言うまでもありません。