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「会社の上司の肝煎りで2人はついに結婚することになった」
このように「肝煎り(きもいり)」とは、人の間に入っていろいろと世話をしたりして、間をまとめるために骨を折ること、あるいは人を指す言葉。
「肝入り」と書いてしまう人が多いのですが、これは間違いで、正しくは「肝煎り」と書くのです。
このような間違いを犯すことを防ぐためには、一歩踏み込んで、言葉の意味を理解する必要があります。
「肝」は精神の宿るところを指す言葉であることを、まず知っておきましょう。
そのため、「肝に銘じる」「肝をつぶす」「肝をひやす」「肝がすわる」などの言いまわしがあるのです。
「肝」を「煎る」は、「心をこがす」の意。それが転じて「心を悩ます」「心遣いをする」あるいは「世話をする」という意味に。
この「肝を煎る」を名詞化したのが「肝煎り」なのです。
このことを理解すれば、今後は「肝入り」と間違えてしまう失敗はしないでしょう。