草にも木にもいいことをしよう

扇谷正造が編集した「私をささえた一言」という本をめくっていたら、実に良い言葉に出逢いました。さっそく、引用してみましょう。

 

草にも 木にも いいことをしよう

 

人にも 水にも いいことをしよう

 

私にも いいことをしよう

 

聖書の言葉でしょうか。古谷鋼武さんという評論家が「私をささえた一言」としてあげている言葉。

 

古谷さんの恩師である松本良之助さんという日曜学校の校長先生が日記のなかに書きとめていた言葉だそうです。

 

上の言葉の読んだ時、実にいい感じがしました。

 

「私」については最後に語っているのも、謙虚で好感を持ちました。キリスト教とか、仏教とか、宗派などを忖度する必要がないと思えるくらい、人間の根底的な生き方、心の問題につながる表現ですね。

 

目線が低く、澄んだ心からにじみ出た言葉だから美しいのでしょう。

 

悲惨な原発事故の例を出すまでもなく、人間は草にも、木にも、水にも、そして、自分たち自身にも、「いいこと」をしてこなさすぎた気がします。

 

私の存在はあまりにも小さく、微力ですが、残りの時間をつかって「いいこと」がひとつでもできたら、と切に思うのです。

「美しい言葉.com」がヤフカテ登録されました。

最近、更新ペースが落ちてしまっている「美しい言葉.com」ですが、昨日、ヤフーカテゴリ(ヤフカテ)に登録されたみたいです。

Yahoo!カテゴリ - 芸術と人文

SEO対策とかにどれくらい効果があるのかはわかりません。偶然かもしれませんが、今日はいつもより100ほどアクセスが多いようです。

ともかく、更新を頑張ってみなさいよ、という励ましの声だととらえ、これからも「美しい言葉.com」にいろんなことを書いてゆきたいと思っています。

今回のヤフカテ登録に関することは、機会を改めて、レポート的にお知らせしますね。

木下恵介アワー「二人の世界」の脚本は山田太一

山田太一が脚本を担当したドラマは全部見てみようということから、木下恵介アワーで放送された「二人の世界」を鑑賞しました。

 

というか、現在、最終回だけを見ていない状態です。「そうなのか、このドラマはそういうドラマだったのか」ということに気づいたので、忘れないうちに、感想を書いてみたいのです。

 

木下恵介生誕100年::木下恵介アワー 二人の世界 DVD-BOX

 

脚本ですが、「岸辺のアルバム」にあるような山田太一節は、この「二人の世界」には出ていません。その理由は、もちろん、木下恵介のドラマだからだと思われます。

 

ですから、「二人の世界」は山田太一のドラマだと思って見ない方が良いでしょう。

 

まあ、そんなことより、あらゆる先入観を捨てて、純粋にこの古いふるいドラマ「二人の世界」に、どっぷり浸ることです。

 

この世界に没入しないかぎり、このドラマは、その正体を明かさない気がします。 この記事の続きを読む

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