- 投稿 2012/04/06更新 2019/07/26
- 文章の書き方 - 文章の基本ルール
文章を書いている時に、この言葉は漢字にするべきか、平仮名(ひらがな)で書いた方が良いのか、迷うことがありますよね。
私がライターになりたての頃、上司に「漢字にするか、ひらがなにするか、迷ったら、ひらがなで書け」と教えられました。
本を読むことが好きで、古典とか、古い名作などを好む人が書く文章は、漢字が多いものです。もちろん、少し勉強して、漢字が多い文章は、読者に視覚的な威圧感を与えてしまうので、良くないということを知れば、意識的に漢字を少なく書くようになります。
漢字はできるかぎり、ひらがなに開くのが基本。もちろん、ひらがなばかりでは、逆に意味をとりにくくなりますので、そこはバランス感覚をはたらかせてください。
有名な作家の文章を読みますと、川端康成の文章には漢字が驚くほど少ないですが、これは例外中の例外。三島由紀夫でも漢字は多いのですね。近代文学の名作を今になって読み返しますと、漢字が多いという点で、少し違和感を覚えます。
以下、漢字をひらがなにした方が良いと思われる例をあげてみます。
然し→しかし 但し→ただし 予め→あらかじめ 概ね→おおむね
更に→さらに 何故→なぜ 且つ→かつ 様々→さまざま
色々な→いろいろな 内に→うちに 既に→すでに 為に→ために
或いは→あるいは 暫く→しばらく 丁度→ちょうど
しかし、漢字はできるかぎり、ひらがなにした方が良いと教えられても、不安は残ります。もっと明確なルールがあることを知れば、迷いはさらに少なくなるでしょう。