間違いやすい四字熟語の漢字

四字熟語の中で、漢字間違いやすい間違えやすい)ものが多数あります。

 

注意が必要な四字熟語をあげてみましょう。×が間違い。○が正しい使い方です。

 

 

×危機一発 ○危機一

×興味深々 ○興味

×厚顔無知 ○厚顔無

×口答弁論 ○口弁論

×社交辞礼 ○社交辞

×心気一転 ○心一転

×絶対絶命 ○絶絶命

×大義名文 ○大義名

×短刀直入 ○刀直入

×民族芸能 ○民芸能

 

「 」と『 』の使い方ルール

「 」と『 』の使い方にも、ルールがあることをご存知でしょうか。

 

1)映画やテレビ番組のタイトルは「 」。例、「ライムライト」。

 

2)書籍名(本のタイトル)は『 』。例、『銀河鉄道の夜』

 

3)会話文の中の会話は『 』を使う。「 」の中では「 」は使わずに『 』を使用する。例、「風花未来さんは、私に『焦らずに、頑張って』と声をかけてくたんですよ」

 

4)「 」の中の文末には「。」をつけない。例、「昨日、スポーツジムに行った」

 

以上はあくまで一般的なルールです。もちろん、例外はあります。

 

川端康成の小説を読みますと、会話文の最後に「。」を打っています。

 

インターネットでは、書名でも『 』は使わない場合もあるような気がするのですが、いかがでしょうか。

マリノ・マリーニの名言 背中を押してくれる言葉

コーチングという言葉が流行っているようです。

 

思うに、私もずいぶんと数多くのセミナーを受講してきました。再び東京に引っ越してからの10年間は、セミナーが生活の一部だったと言っても過言ではありません。しかし、なかなか良いコーチ(指導者)には巡りあえませんでした。

 

指導者という言葉で、すぐに想い浮かぶ人物がいます。それは、イタリアの偉大な彫刻家であるマリノ・マリーニです。

 

マリノ・マリーニは、ピカソと並び称される20世紀の巨匠です。

 

彼の弟子である、吾妻兼治郎さんに、私はアトリエで直接、指導を受けたことがあります。

 

吾妻兼治郎さんは、マリノ・マリーニについて、熱く語ってくれました。

 

すべてが感動的な話でしたが、その中でも、特に印象に残っていることがあります。

 

それは、マリーニの指導方法です。

 

吾妻さんは、マリーニには、たった一つのことしか指導されたことがないと言いました。

 

マリーニは、アトリエにくると必ず、「吾妻、きみはこの作品で何をしようとしているんだね」と質問します。

 

吾妻さんは、自分の作品のテーマ、新たな試みなどについて、詳しく語ります。

 

で、マリーニの答えは、いつも同じなんです。

 

よし、吾妻、それを思い切ってやってみろ

 

本当に、この一言だけ。

 

え? という感じですよね。

 

私はマリノ・マリーニの凄さは、この言葉にあると思いました。

 

実は、ありきたりな指導者に欠けているのは、この点です。何かを、純粋にやろうとしている人がいたら、背中を押してやる、それが指導者に一番必要なことだと思います。

 

吾妻さんは、失敗するかもしれない。でも、そんなことはマリーニはわかっているんです。

 

マリーニはもっと大きなものを見つめていたのだと思います。

 

小さな失敗など、全然怖くない。

 

自分のかかげたテーマ、理想にむかって、ひたむきに進みだすこと。それが何より大切なんだと、マリーニは、吾妻さんを、そう励ましていたのでしょう。

 

もっと驚くべきは、実は、吾妻さん以外の弟子にも、まったく同じ言葉しかかけなかったといいます。

 

このあたりが、さすがに天才ですね。

 

いろいろ悩んで、新しい一歩を踏み出そうとした時、私の目の前にいたコーチは、私の背中を押してくれる人はいませんでした。

 

何か、細かいことを指摘されましたが、何も憶えていません。私が聞きたかったのは、技術的なことではなかったのだと思います。もっと全然違う、核心的で、魂に響く言葉を待っていたのでしょう。

 

ひょっとすると私は、マリーニのように「よし、思い切ってやってごらん」というような単純な励ましだったのかもしれません。