愛と幸福の方程式~風花未来の詩74

今日の風花未来の詩は「愛と幸福の方程式」です。

 

  • 風花未来が、風花未来の詩について動画で語りましたので、ぜひとも、ご視聴ください。

 

⇒【動画】風花未来が自身の詩について激白!

 

愛と幸福の方程式

 

詩が書けないと思っていたら

そうかとすぐさま納得した

 

天使が消えたから

 

生死の間をさまよいながら

天上界と地上界を

行ったり来たりしていて

天使と

スワンと

ホワイト・エンジェルと

対話していれば

自然と詩ができていた

 

でも これからは

残り少ない命の火が

消えてしまわないかぎり

 

ゼロから

自分という

小さな畑を

耕してゆこうと思う

 

これから語るのが

私自身が生み出した

ささやかな

愛と幸福の方程式だ

 

自分のためだけではない

まどかなる愛を増やしつつ

畑に種をまき

水をやり

肥料を与え

大事に

精魂をこめて

本物の花を咲かせたい

本物の実を成らせたい

 

そして

その花を

その実を

多くの人たちと

分かち合うのだ

 

分かち合うことで

愛がさらに増えてゆき

愛という光が

この世を照らしてくれる

と信じつつ

 

今日もまた私は

自分という畑を

広く

深く

耕しつづける

 

大きな太陽の

狂おしいまでに眩しい

陽射しを浴びながら

畑を耕しつづける

 

命という火が

燃えているかぎり

ドラマ「あにき」(1992年)は渡辺謙、蟹江敬三、小林桂樹の演技力が渋い。

渡辺謙が主演した、テレビドラマ「あにき」、1992年版を観た。

 

1977年に放送された、高倉健が主演の「あにき」は未見である。

 

今回は、渡辺謙が主演した「あにき」について語りたい。

 

「あにき」は、TBS系列の「月曜ドラマスペシャル」で1992年5月18日に放送されたテレビドラマである。

 

スタッフは以下のとおり。

 

  • 脚本 - 関根俊夫
  • プロデューサー - 中川善晴
  • 音楽 - 城之内ミサ
  • 演出 - 清弘誠

 

主なキャストは以下のとおり。

 

  • 渡辺謙
  • 原日出子
  • 角田英介
  • 山下容莉枝
  • 蟹江敬三
  • 小林桂樹
  • 山岡久乃

 

主演の渡辺謙の演技は、どの作品でもそうだが、全身全霊、感動を禁じ得ない。

 

  • 原日出子の美しさも、特筆に値する。これまで見た、原日出子の中で、最も美しかった。

 

そして、何といっても、小林桂樹の渋い演技力が、実に効いていた。

 

 

ありがとう、スワン~風花未来の詩73

風花未来の詩「ありがとう、スワン」をご紹介します。

 

  • 風花未来が、風花未来の詩について動画で語りましたので、ぜひとも、ご視聴ください。

 

⇒【動画】風花未来が自身の詩について激白!

 

ありがとう、スワン

 

視界から完全に

スワンが消え去った

 

天使も

ホワイト・エンジェルの

気配さえ

化学療法室にはなかった

 

なぜか

 

その理由が

1ヶ月以上先の

手術を待つ身となり

抗がん剤投与が

休止となり

8時間以上の手術に耐えるため

体力づくりを

始めるようになって

ようやく

わかりはじめた

 

今から4ヶ月前

余命3ヶ月の宣告を受けて

私は化学療法室に入った

 

抗がん剤が効いて

余命は伸びた

 

手術が成功すれば

根治もありうるという

 

では

主治医の

余命3ヶ月宣告は

誤りだったのか

 

そうではない

 

余命3ヶ月宣告は

極めて適切な判断だった

 

肝臓が癌に支配され

手術は不可能だった

 

肝臓癌は転移しやすく

極めて危険な癌なのである

 

だから

初めて化学療法室に入った時

私は

生と死の

分水嶺に立っていたと言える

 

癌が増殖し

転移してしまったら

私は3ヶ月どころか

1ヶ月も生きられなかっただろう

 

生と死の分水嶺に

私がいたからこそ

天使が

スワンが

ホワイト・エンジェルが

私に寄り添ってくれたのだ

 

あの時

私が死の方に向かえば

私は天使とともに

天上界に召されて

行っただろう

 

スワンは

私がなりたかった自分を

指し示してくれ

ホワイト・エンジェルは

私が本当の自分になって

天国に行くことを

助けてくれたに違いない

 

生と死の分水嶺にいた私は

スワンたちのおかげで

私は死ではなく

生の方に

進みはじめた

 

癌は手術が可能なほど

小さくなった

 

もう

手術以外の選択肢はない

 

抗がん剤の副作用に

あえぎ苦しむのではなく

大手術に耐えらえれる

体力を養う時に

切り替わったのだ

 

地上界という過酷の場所で

さらに生き続けるために

 

もう

スワンたちは

私に寄り添う必要はない

と判断したのだろうか

 

今の私は

一本の細い綱の上を

V字バランスよろしく

かろうじて

立っている状態

 

死の谷底に落ちないように

手術という前方だけを見つめて

おずおずと

前進している状態なのだ

 

それなのに

スワンたちは

跡形もなく

消えてしまった

 

この喪失感は

決して小さくはない

 

ここが正念場

 

スワンが

私には

寄り添わなくても

もう大丈夫だと判断したからこそ

消えてしまったのだろう

それとも

もっと大きな存在

グレイトマザー(大母)ともよぶべき

崇高かつ巨大な愛の神が

スワンを

私の前から

立ち去らせたのか

 

それはわからないが

ともかく

私は

大丈夫なのだろう

 

もし

手術中に

また手術後に

生死の間を

さまようことになれば

また

スワンは

あらわれるかもしれない

 

いや

それよりも

 

ありがとう

スワン

 

と素直に

今だからこそ

お礼を言いたい

 

祈りを捧げたい

 

大手術という

生と死の間に

もう一度立つことになる

 

スワンが教えてくれたように

あくまで自分らしく

自分の運命に殉じたい

 

スワンは視界からは消えたが

私の中では

これからも

永遠に生き続けるだろう

 

本当に

ありがとう

スワン

 

ありがとう……

 

風花未来の詩の中に登場する「天使」「スワン」「ホワイト・エンジェル」には、特別な意味が付与されています。

 

その意味をご理解いただくには、風花未来の他の詩をお読みいただく必要があるのです。

 

天使、スワン、ホワイト・エンジェルが出てくる、風花未来の詩を以下のページに集めてみました。

 

風花未来の「天使」が登場する詩 まとめ