山口百恵と三浦友和が主演した映画「泥だらけの純情」は、意外な女優が印象深い。

映画「泥だらけの純情」の1977年版を観た。

 

山口百恵三浦友和の主演コンビの6作目として、東宝から公開された。

 

監督は富本壮吉

 

富本壮吉は、最近、当ブログでレビューした「妻の日の愛のかたみに」の監督でもある。

 

偶然、富本壮吉監督の映画を2作連続でレビューすることになったのも、ひとつの運命だろうか。

 

1977年版の映画「泥だらけの純情」はこちらで視聴可能です

 

もちろん、1963年版の「泥だらけの純情」も鑑賞しているが、吉永小百合と浜田光夫のコンビに負けない魅力が、1977年版にはあった。

 

ただ、総合的に見て、1963年版の方が優れていはいる。その理由は、二人の心の交流が1963年版の方がきめ細やかに描かれているのと、二人の印象的なシーンがたくさんあったことだ。

 

山口百恵と三浦友和の演技は及第点があげられるだろう。

 

ひとつ、付け加えたいのは、脇役である永島暎子だ。「やさぐれ天使」的な女を演じさせたら、ピカイチである。

 

本来なら、三浦友和と結婚すべきだろうに、山口百恵が現れたたまに運命が狂ってしまった。

 

永島暎子がいたからこそ、薄っぺらになりがちな映画に厚みが加わったと言えるだろう。

桜、揺らぐ風景の中で~風花未来の詩69

今日の風花未来の詩は「桜、揺らぐ風景の中で」です。

 

  • 風花未来が、風花未来の詩について動画で語りましたので、ぜひとも、ご視聴ください。

 

⇒【動画】風花未来が自身の詩について激白!

 

桜、揺らぐ風景の中で

 

風景が揺らいでいた

 

満開の桜も

乱反射する光の中で

蜃気楼のように

揺らいで見える

 

抗がん剤の副作用のせいだ

 

春爛漫のはずなのに

手足がしびれているだけでなく

眼に見えるものすべてが

かすみ

ぼやけ

幻のごとく

しびれている

 

母親と幼い子が

手をつないで

桜を眺めている

 

ああ

今日は

入学式なのだ

 

めまいをおぼえ

眼を閉じて

立ち止まった

 

しばらくして

眼を開けると

桜の花びらが

いっせいに

散り始めた

 

時という風が

私の中で

吹きすぎてゆく

 

揺らぐ風景の中で

桜の花びらは

幻の舞いを

いつまでも

舞いつづけた

遥かなるスワン〜風花未来の詩68

今日の風花未来の詩は「遥かなるスワン」です。

 

  • 風花未来が、風花未来の詩について動画で語りましたので、ぜひとも、ご視聴ください。

 

⇒【動画】風花未来が自身の詩について激白!

 

      1. 化学療法室に
      2. スワンがあらわれた

 

  1. でも遠い
    1. 遥かなる距離を感じた

 

  1. しかし
  2. 離れていても
  3. スワンの
  4. 純白のオーラは
  5. 狂おしいほどに
  6. 激しく
  7. 聖く
  8. スワンは
  9. 地上界の人ではなく
  10. 天上界に棲む
  11. 生命体であることは
  12. 明らかだった

 

    1. 今日は
    2. 言葉を交わすどころか
    3. 眼が合うこともなかった

 

  1. 抗がん剤投与で
      1. 癌が小さくなり
      2. 「手術」という
      3. 治療の選択肢が増えた時
      4. 天使もスワンもホワイト・エンジェルも
      5. 私に寄り添ってくれなくなった

     

  2. その理由はわからない

 

    1. でも
    2. スワンはあらわれた
    3. 遠くからでも
    4. その存在は確認できた

 

    1. 遥かなるスワン

 

    1. それで
      今日は
      充分だ
    2. スワンは
    3. あらわれてくれたのだから

 

    1. スワンの残影を
    2. 心の人さし指で
  1. 幾たびもなぞりながら
  2. そう自分に言い聞かせた

 

その他、「天使」「スワン」「ホワイトエンジェル」が出てくる詩は以下から、どうぞ。

 

「天使」の出てくる詩をまとめました