演劇(芝居)の一幕が終わり、次の幕が上がるまでの時間を「幕間」と言います。

 

さて、この「幕間」の正しい読み方は?

 

正解は「まくあい」。「まくま」と読むのは誤りです。

 

「間」という字は「ま」とふだん読みますから、間違えやすいのでしょう。

 

例えば「居間」「茶の間」「客間」など、日常生活で「間」を「ま」と読む機会が多いのです。

 

ところが、「間」を「あい」と読むことはあまり多くはありません。

 

例えば、能狂言における「間狂言」「間語り」、寄席での「間囃子」、将棋の「間駒」などは、すべて「間」を「あい」と読みます。確かに、言われてみると「間」を「あい」と言っているのですが、普段の生活でひんぱんには使わないでしょう。

 

また、春や秋(夏の冬の間)の寒暖が激しくない季節に着る服を「間服(あいふく)」あるいは「間着(あいぎ)と呼びます。

 

ただ、最近では「合」の字を当てて「合服」「合着」と書くことが多くなっているのですね。

 

「間の手を入れる」を「合いの手を入れる」とも書きます。

 

しかしながら、「幕間」を「幕合」と書くことは認められていませんので、注意しましょう。