風花未来の今日の詩は「回転寿司で、なぜか……」です。

 

  • 風花未来が、風花未来の詩について動画で語りましたので、ぜひとも、ご視聴ください。

 

⇒【動画】風花未来が自身の詩について激白!

 

回転寿司で、なぜか……

 

回転寿司で

なぜか

カフェ・ラテを

飲んでいる

 

回転寿司で

なぜか

詩を

書いている

 

回転寿司で

詩を書いている人間って

私以外にいるんだろうか

 

そもそも

詩を書いている人が

とんでもないくらい

少ないのに

 

その中でも

回転寿司で

詩を書いている人間って

はたして

いるんだろうか

 

ここに

一人だけいるのは

確かなんだけれど

 

まあ

詩を書く人間は

かなり高い確率で

お金持ちではないだろうから

寿司といえば

スーパーマーケットの寿司か

回転寿司ってことに

なるんだろうね

 

なぜ

カフェ・ラテか?

 

私が

回転寿司で

詩を書き始めた理由は

カフェ・ラテが

230円(税込)で飲めることに

気づいたからだ

 

今の私は

コーヒーをやめたので

カフェ・ラテしか飲まない

 

最近は

カフェ・ラテを飲みながら

詩を書くのが

習慣になりつつある

 

物価高騰は

喫茶店にも押し寄せており

カフェ・ラテも

気軽に飲めなくなっているので

コンビニのイートインスペースで

飲む方が良いかもと思っていた矢先に

回転寿司のカフェ・ラテが安いと

知ったというわけで

 

回転寿司で

詩なんか書けるの?

と言われそう

 

いやいや

それが

どうして

どうして

回転寿司は

詩を書くには

打ってつけの場所

かもしれない

 

と改めて思ってる

 

カウンターに座ると

左右は仕切られており

周囲のざわめきは

聴こえまくりだけれど

だからこそ

自分の世界に

浸りやすい

微妙な半遮断の

プライベート空間が

保たれているのだ

 

周囲のノイズは

むしろ心地よく

詩作に集中できる

 

と初めて体感した

 

こういう

雑漠とした場所で

人の心の奥底のこと

眼には見えないけれど

人を癒し

魂を揺さぶりつづける

本当に大切なことに

想いを巡らすのも

いいんじゃないか

 

感じとったこと

考えたことを

高尚ぶらずに

目線はあくまで低く

あるがままに

そのままに

書きつづるのも

いいんじゃないか

 

回転寿司で

カフェ・ラテを

飲みながら……