「あいにく」も間違えやすい日本語のひとつなので、しっかり覚えましょう。
「天気予報は晴れだったのに、運動会の当日は、あいにく雨になった」
この場合の「あいにく」を感じに直すと、正解は?
「生憎」が正しい答えです。
「相憎」と間違えないように注意しましょう。
パソコンの変換では間違わないと思うのですが、手書きの時は、正しく書けない人も多いと思われます。
そもそも「生」を通常は「あい」とは読まないので、「あいにく」の「あい」を「生」とは書きにくいわけです。
では、以下で、「生憎」の意味と語源についてご説明しましょう。
三省堂の大辞林は「生憎」について以下のように解説しています。
期待や目的にそわない状況になって、都合が悪く残念なさま。自分の場合にも、相手の気持ちを思いやる場合にも用いる。
「ああ、憎らしい」と悔しがっていう言葉「あや(ああ)憎し」が「あやにく」となり、さらに「あいにく」と変化したのが「生憎」といわれています。
ただ、「あや」あるいは「あい」の部分に、なぜ「生」の字をあてたのかは、よくわかっていません。
しかし、「相憎」と書くのは、明らかに誤用なので、間違えないようにしましょう。
「相」は、普段から「あい」と読むので、間違いやすいですよね。