ふと、日本語の中で最も美しい言葉は何だろう?と思いました。

 

さて、答えは……少し、悩みますね。

 

手元に「『話す力』の鍛え方」という本があるのですが、興味深いデータが載っていました。

 

それは「美しい日本語ベスト10」。

 

NHKで以前、各界の指導者的立場にある350人に対し、「美しい日本語」についてのアンケートをとったことがあるそうです。852の言葉の中から、以下の言葉が、ベスト10に選定されました。

美しい日本語ベスト10

 

「ありがとう」

 

「さようなら」

 

「はい」

 

「すみません」

 

「おはようございます」

 

「さわやか」

 

「いらっしゃいませ」

 

「おやすみなさい」

 

「どうぞ」

 

「いいえ」

 

いかがでしょうか?

 

驚いたことに、「さわやか」以外は、すべて、日常会話でひんぱんに使われる「話し言葉」なのです。この場合の「美しい言葉」とは、「耳で聞いた時に、美しく響く言葉」のように思われます。

 

この「美しい日本語ベスト10」を見ても、ちょっと首をかしげたくなります。以上のベスト10に選ばれた言葉は、どうも、本当の意味で「美しい言葉」だとは、受け取れません。

 

では、真の意味で美しい日本語、日本語の中で最も美しい言葉とは、何でしょうか?

 

デジタル大辞泉によると、「言葉」の意味を次のように解説しています。

 

こと‐ば 【言葉/▽詞/▽辞】

 

1 人が声に出して言ったり文字に書いて表したりする、意味のある表現。言うこと。「友人の―を信じる」

2 音声や文字によって人の感情・思想を伝える表現法。言語。「日本の―をローマ字で書く」

3 文の構成要素をなす部分。単語。また、語句。「―が豊富だ」「一々の―を吟味して話す」

 

う~ん、どうも、ピンと来ませんね。もう少し、気のきいた言葉の定義はないものですかね。

 

言葉には、「話し言葉」と「書き言葉」の2種類しかありません。

 

私が「言葉の力」とか「言葉の底力」という時の「言葉」は、「話し言葉」か、それとも「書き言葉」なのか?

 

どうやら、そういう区別はせずに、「言葉の力」と言っているようです。

 

誰か「美しい言葉ベスト10」「美しい日本語100選」とかを選定した人はいないんでしょうかね。

 

私が選んだ「日本一美しい日本語」については以下の記事で書きましたので、ぜご覧ください。

 

⇒日本一美しい日本語とは?

 

私が選んだ「日本で一番美しい詩」は以下の記事で。

 

⇒日本語で書かれた美しい詩ベスト1

 

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