Warning: Undefined variable $show_stats in /home/kazahana/kazahanamirai.com/public_html/wp-content/plugins/stats/stats.php on line 1384

宇野浩二が水上勉に教えた、意外な文章作法とは?

文章はどのようにしたら上手く書けるようになりますか?という初心者の方から質問を受けた時、すぐに想い出すことがあります。

 

それはある著名な作家の弟子へのアドバイスです。

 

しゃべるように書いてごらん。そして筆がすべりすぎたら、少し休みなさい。

 

そのお弟子さんとは、実は水上勉

そしてお師匠さんは、宇野浩二

ともに有名な作家ですよね。

 

この話は、私が仕事でインタビューした、ある女流作家さんから、お聞きしました。

 

文章はしゃべるように書いてみると良いです。というのは、簡単に書けてしまうから。難し考えていたら、いつまでたっても書き出せません。

 

でも、ただの「おしゃべり」であっては、言い過ぎたり、取り止めがなくなったりしますから、少し手を休めて、リズムをととのえ、話を整理してゆく必要がでてくるというわけです。

 

まずは肩の力を抜き、しゃべるように、書き出してみましょう。

 

文章力を身につける上で最もいけないのは、文章を書くことを特別な行為だと思い込むことです。

 

心配はいりません。日本語は私たちが毎日使っているわけですから、書けない人はいません。

 

私だって文章を書くのは子供の頃から苦手で、作文で誉められたことなど一度もなのです。

 

でも、下手はヘタなりに書いているうちに、何とか文章力と言えるものがついてきました。

 

文章はもともと人間が生み出したものですから、何も怖がることはありません。

 

大切なのは、上手く書こうとせずに、ただ書き出してみることです。

「連想類語辞典」は普通の類語辞典よりも刺激的で面白い。

Webで偶然見つけたのですが「連想類語辞典」がかなり面白いのです。

これまでは、普通の類語辞典を使っていました。⇒ネット辞書

 

しかし、この「連想類語辞典」の方が、自由で、想像力を刺激してくれるので、楽しいのです。

 

その「連想類語辞典」はこちらで使えます。

 

日本語シソーラス 連想類語辞典」が正式名称です。

 

そもそも、表現力とは何か?

 

表現力の一つとして欠かせないのは、表現を他の表現に置き換える能力です。

 

この置き換え力が乏しいと、表現が貧しくなってしまいます。

 

そうした置き換え能力を高めてくれるのが、この「連想類語辞典」に他なりません。

 

例えば「彼女が死んだ」という一文を、どのように書き換えるか?

 

彼女が死んだ。

彼女は安らかな永遠の眠りについた。

彼女は最後の瞬間、美しい幼子に戻った。

彼女の魂は静かに昇天して行った。

彼女の人生の幕がついに下りた。

 

いかがでしょうか? まさに連想によって、表現が広がってゆきますね。

 

「連想類語辞典」を「ライターの7つ道具」にちゅうちょなく加えました。

「重複」の正しい読み方は「じゅうふく」か「ちょうふく」か。

重複」の正しい読み方は?

 

現在は、「ちょうふく」でも「じゅうふく」でも、どちらでも間違いではないとされています。そのため、どちらの読み方も、辞書に明記されいるのです。

 

しかし、「じゅうふく」はあくまで慣用読みとして認知されているにすぎません。もともとは「ちょうふく」が正しい読み方とされていたのです。

 

このことは、正しい日本語にこだわろうとする人は、知っておくべきでしょう。

 

「重複(ちょうふく)」は同じ物事が二度以上重なるという意味の言葉。

 

では、どうして以前は間違いとされていた「じゅうふく」が認知されるようになったのでしょうか?

 

その理由は容易に想像できますよね。そもそも「重」という字は「じゅう」と読みことが圧倒的に多いのです。

 

「重」を「じゅう」と読む熟語

 

「体重」「重量」「重力」「重圧」「重役」「重心」「重厚」「厳重」「重病」「重罪」「重婚」

 

 

一方、「重」を「ちょう」と読みことは、多くはありません。

 

「重」を「ちょう」と読む熟語

 

「貴重」「重宝」「軽重」「自重」

 

 

ふだんから「重」という字を「じゅう」と読むことが多いため、「重複」も「じゅうふく」と読むようになり、それが広く社会に受け入れられ、正しい読み方として認知されるに至ったのです。

 

「平成15年度・国語に関する世論調査」では、「重複」の読み調査したところ、「ちょうふく」と読んだ人が20.0%、「じゅうふく」と読んだ人が76.1%という結果が出ています。

 

もはや、どちらでも良さそうですが、私としては「ちょうふく」と読む方に品格らしきものを感じるので、これかも「重複」を「ちょうふく」と読み続けるつもりです。