「ガタロさんが描く町」で朗読された、ガタロさんの詩「まどえ」

NHKのETV特集の再放送「ガタロさんが描く町~清掃員画家のヒロシマ~」を見ました。

 

映像の雰囲気から、相当に古いフィルムかと思ったのですが、最初の放送は2013年8月10日。そのことにも驚きました。

 

さて、この番組の内容ですが、広島に住む画家、ガタロさんの日常を写したドキュメンタリーです。

 

ガタロさん、その魅力にくぎづけ。 この記事の続きを読む

「われ以外みなわが師」は吉川英治の名言です。

われ以外みなわが師」は、もともとは「我以外皆我師」と書きます。

 

われいがいみなわがし」と読むのです。

 

これは、小説「宮本武蔵」で有名な作家の吉川英治の言葉です。「我以外皆我師也」また「吾以外皆吾師」と書かれる場合も。

 

吉川英治の造語、即ちオリジナルワードです。宮本武蔵の「五輪書」にある言葉だとも言われますが、それは勘違いのようです。宮本武蔵は「五輪書」において「万事において我に師匠なし」と書いています。

 

吉川英治が好んで書かれた言葉に「我以外皆我師」と「生涯一書生」があります。私は両方とも好きで、真っ先に思い浮かぶ人生訓となっているのです。

 

さて「われ以外みなわが師」の意味を、確認してみましょう。 この記事の続きを読む

宇多田ヒカルの藤圭子に関するコメントを読んで

ここ数日間、ネット新聞を読む度に目に飛び込んでくるのが、藤圭子(62)の自殺に関する記事です。

藤圭子のことを想うだけで、気が滅入ってしかたがない。もちろん、ブログに何か書こうとは思いもしなかったのですが、何か書かないことには、この鬱々とした気分から逃れられない気がして……こうして、キーボードを叩き始めているのです。

藤圭子が飛び降り自殺したのは、6月22日。娘の宇多田ヒカル(30)が藤圭子に関するコメントを出したのが、6月26日です。

そのコメントの一部を、nikkansports.comから引用してみます。

誤解されることの多い彼女でしたが… とても怖がりのくせに鼻っ柱が強く、正義感にあふれ、笑うことが大好きで、頭の回転が早くて、子供のように衝動的で危うく、おっちょこちょいで放っておけない、誰よりもかわいらしい人でした。悲しい記憶が多いのに、母を思う時心に浮かぶのは、笑っている彼女です。

周囲から強いられて出したコメントでしょうけれど、上の一節は、正直な感情の吐露だと感じたのです。一般視聴者である私などは、藤圭子のプライベートは想像するしかないわけですが、宇多田ヒカルの上のコメントからは、藤圭子の実像を鮮明にイメージすることができました。 この記事の続きを読む