- 投稿 2013/04/25
- 日本語 - 美しい日本語(言葉)
「運命愛」という言葉を初めて知ったのは、たぶん、ニーチェの著作を読んた時だったと思います。何やら、人生の深淵めいたものを感じましたが、まだ二十歳になったばかりの私には「運命愛」の真意はわかりませんでした。
あれから、長い歳月が流れ、ようやく、運命を愛することの意味が理解できてきたと感じます。というか、哲学や宗教に頼らなくても、ふつに語れる言葉だと思うのです。
平穏無事に人生を送ることは不可能です。どんな人生にもアップダウンはあり、幸福だけが続くことはありません。
私自身、極めて弱い人間であり、二者択一といった切羽詰まった選択を迫られることは苦手です。
しかし、人生にも、時代にも、ぎりぎりの選択が求められる時はあります。 この記事の続きを読む