「真面目」の読み方は?

真面目」を、どう読みますか?

 

まさか、「真面目」を読み間違えるはずがない、と思っていませんか。実は意外と正確に理解している人が少ないのが「真面目」という言葉なのです。

 

「真面目」には、二通りの読み方があります。それは「まじめ」と「しんめんもく」です。

 

最初の「まじめ」は、よく使いますよね。「顔つきや目つきが真剣である」ことから、「マジメ」という意味に「真面目」を当てたと言われています。

 

もう一つの「真面目(しんめんもく)」も、知っておくべき言葉です。「本来の姿。ありのままの姿。真価」の意味で、「真面目を発揮する」というふうに使います。

 

ただし、「今までにない新しいすがた」という意味を表す時は、「新面目(しんめんもく)」と書くので、間違わないでください。

日本語で書かれた最も感動的な一行詩とは?

今年の私のモットーに「短く書く」があります。インターネットで公開される文章は短ければ良いというものではありませんが、同じ価値の文章ならば、短い方がWeb向きだとは言えるでしょう。

 

日本人は概して、短いものが好きですね。文学表現においても「短詩系文学」というジャンルがあり、地味ながらも安定した人気を誇っているようです。

 

短い詩といえば、最も短いのは「俳句」です。純粋な詩ではないかもしれませんが、「川柳」もまた十七音を基本としています。

 

今日の記事のテーマである「日本語で書かれた最も感動的な一行詩」も、俳句という形式をとっています。

 

ただ、俳人が作った俳句ではない点に注目してほしいのです。

 

以前、私は日本語で書かれた美しい詩ベスト1という記事を書いたことがありますが、その詩を書いたのも、いわゆる詩人ではなく、戦没者でした。

 

今回ご紹介する俳句(俳句の形式となった言葉)も、俳人ではなく、小説家が作ったものです。 この記事の続きを読む

言葉の喚起力について

今日のテーマは「言葉の喚起力」です。

最近の傾向として怖いと思うのは、
言葉を単なる記号としてしか、使っていない人が増えていることです。

「言霊(ことだま)」という言葉があるとおり、言葉には魂が宿るという思想が日本には古くからありました。

しかし、インターネットや携帯電話の普及によって、言葉は一つの意味を一面的に示す記号だという認識が、一般的になってしまっているようです。

これは、ある意味、とんでもないことです。

アニマ」という言葉をご存知でしょうか。

心理学者のユングは、好んでこの言葉を使いましたが、ギリシャ語では、「アニマ」は「太陽、風、息吹、魂」という意味だそうです。

ものすごく、豊かだと想いませんか。

残念ながら、私たち日本人は、「アニマ」という言葉から、風や太陽を感じることはできません。

しかし、ギリシャ人は、確かに、アニマという一つの言葉から、風を感じたり、魂のことを思ったりしたのですね。

これが言葉の多様性であり、象徴性であり、深い意味での暗示性なのです。

つまり、言葉というものは、豊かに感じ、使うべきものだということ。

私たちブロガーも、言葉を大切に使うとともに、読者のイマジネーションや生命力を喚起させるような言葉を、発してゆきたいものです。