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今日のテーマは「言葉の喚起力」です。
最近の傾向として怖いと思うのは、
言葉を単なる記号としてしか、使っていない人が増えていることです。
「言霊(ことだま)」という言葉があるとおり、言葉には魂が宿るという思想が日本には古くからありました。
しかし、インターネットや携帯電話の普及によって、言葉は一つの意味を一面的に示す記号だという認識が、一般的になってしまっているようです。
これは、ある意味、とんでもないことです。
「アニマ」という言葉をご存知でしょうか。
心理学者のユングは、好んでこの言葉を使いましたが、ギリシャ語では、「アニマ」は「太陽、風、息吹、魂」という意味だそうです。
ものすごく、豊かだと想いませんか。
残念ながら、私たち日本人は、「アニマ」という言葉から、風や太陽を感じることはできません。
しかし、ギリシャ人は、確かに、アニマという一つの言葉から、風を感じたり、魂のことを思ったりしたのですね。
これが言葉の多様性であり、象徴性であり、深い意味での暗示性なのです。
つまり、言葉というものは、豊かに感じ、使うべきものだということ。
私たちブロガーも、言葉を大切に使うとともに、読者のイマジネーションや生命力を喚起させるような言葉を、発してゆきたいものです。