誤読(読み間違い)しやすい漢字を集めてみました。読み間違えやすい日本語を、あなた正しく読めますか?
今回は「あ行」の「漢字の読み方テスト」です。以下の語句を読んでください。
愛憎( )生憎( )誂える( )
有体( )幾重( )一縷( )
胡散( )烏有( )選り選る( )
婉曲( )大童( )御伽噺( )
どうですか? 全部をすらすら読めた人は少ないのではないでしょうか。
では、以下、正解(正しい漢字の読み方)を語句の意味とともにご紹介します。
愛憎(あいぞう)愛することと憎むこと。
生憎(あいにく)都合が悪い様子。「あやにく(ああ憎らしい)」から変化した言葉。
誂える(あつらえる)注文して自分の望み通りのものをつくる。
有体(ありてい)包み隠さず修正せずに。
幾重(いくえ)多くの重なり。
一縷(いちる)わずかなつながり。縷は細い糸。「一縷の望み」などと使う。
胡散(うさん)疑わしい様子。「胡散臭い」と用いる。
烏有(うゆう)まったくないこと。烏(いずく)んぞ有らんや、の意から。烏有に帰す(家事で全焼)などと使う。
選り選る(えりすぐる・よりすぐる)すでに選んだものの中から、さらによいものを選び出すこと。「選り選りの選手たち」などと使う。
婉曲(えんきょく)「わんきょく」は間違い。角が立たないよう、穏やかに言うさま。婉は美しく物柔らかなこと。
大童(おおわらわ)なりふりかまわず、懸命な様子。戦場で兜を脱いだ武士の髪が乱れ、子供の髪形に似ていたことから。
御伽噺(おとぎばなし)童話、虚構の話。
以上が「あ行」の読み間違いしやすい漢字でした。
「読みにくい慣用句の漢字」については、こちらをご覧ください。
こちらも、全問正解は、難しいかもしれませんね。