「合いの手を入れる」と「合いの手を打つ」も、間違えやすい日本語なので注意が必要です。
以下の例文のうち、正しい日本語の使い方ができているのはどちらでしょうか?
1)会社の定例会議で同僚の意見に、私は合いの手を入れた。
2)会社の定例会議で同僚の意見に、私は合いの手を打った。
正解は、1の「合いの手を入れた」です。
まずは「合いの手」という言葉の意味を確認しておきましょう。
「合いの手」は「歌や踊りの調子に合わせて入れる手拍子や囃子詞 (はやしことば) 」を指します。また、そこから派生して「相手の動作や話の合間に挟む別の動作や言葉を意味するようになったのです。
「相槌を打つ」と混同して、「合いの手を打つ」とするのは誤りなので注意してください。
また「相槌を入れる」という言い方も間違いです。
「相槌」は「 鍛冶 (かじ) では、二人の職人が交互に槌を打ち合わすこと」から「相手の話にうなずいて巧みに調子を合わせる」という意味になった言葉。
このことを知れば「相槌を入れる」と間違えてる失敗はしなくなるでしょう。
最後のまとめます。
「合いの手を入れる」が正しい日本語で、「合いの手を打つ」という日本語はありません。
また「相槌を打つ」が正しく、「相槌を入れる」は間違いです。