• 歴史

今日、阿佐ヶ谷駅の近くで偶然、街頭インタビューを受けました。BSの何とかテレビとかいうことでしたが、それはともかく「8月15日は何の日か知っていますか?」という質問に対して答えなければいけませんでした。

 

答えはもちろん「終戦記念日」ですよね。ただ、今日が「原爆の日」であることには何の質問もなかったことが、ふと気になりました。

 

第二次世界大戦(太平洋戦争)末期の1945年(昭和20年)8月6日午前8時15分に、アメリカ軍が日本の広島市に、原子爆弾を投下。続いて、8月9日午前11時02分、長崎市にも原爆を投下したのでした。

 

広島に原爆が投下されてから69年となる原爆の日の今日、広島市で平和記念式典が行われています。

 

あの最悪の歴史事件から、もう、69年が経つのですね。

 

インタビューでも「平和のために何をすれば良いのか」と問われました。

 

答えは簡単には浮かびません。ただ、原爆の日に想うことはあります。一本の映画作品です。

 

それは新藤兼人監督の「原爆の子」。この映画については、何度か語ってきました。夏になったら、この映画を家族そろって一度は鑑賞するということを、日本人の行事に加えるべきだと思うのですが、いかがでしょうか。

 

右とか左とか、イデオロギーに振り回されない、もっと本質的なことを「原爆の子」は、私たちに伝えてくれます。見るたびに新鮮な発見があるので、毎年見ることは極めて有益です。

 

日本の戦後教育における自虐史観がようやく批判されるようになってきましたが、あの太平洋戦争を正義だとか悪だとか、白か黒かで判断しようとすること自体が間違っています。

 

まずは歴史をできるかぎり客観的に正しく理解すべきです。そのためには記録映画は見ておく必要があるでしょうね。

 

歴史について私たちにできるのは、それを正面から受け入れ、未来に生かしてゆくことだけなのです。

 

平和は当たり前の日常ではなく、極めて幸運な一時的なものであることを再認識し、平和について、今夜は真剣に考えてみたいと思います。