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「間違えやすい日本語」シリーズ、行ってみましょう。
「私の夢はこっぱみじんに吹き飛んでしまった」という時の「こっぱみじん」を漢字で書くと「木っ端微塵」が正しいのです。
ところが、「木っ葉微塵」と書いてしまいがちなのは、たくさんの木の葉が散らばる様子とイメージして使ってしまうのでしょう。
正しい「木っ端微塵」という言葉を大辞林は以下のように説明しています。
こっ ぱみじん -ぢん【木っ端微塵】
こなごなに砕けること。こなみじん。 「 -に砕ける」
「木っ端」とは木の葉のことではなく、木の削りくずのこで、何の役にも立たないという意味。そこから転じて「取るに足りない、値打ちのない」とった意味に用いられるようになりました。
「木っ端微塵」も、木の葉のように散らばるという意味ではなく、役に立たないほど、細かく砕けているという意味なのです。
ですから「木っ端役人」「木っ端仕事」などの表現には、取るに足らない、役立たず……などの蔑みの意味が込められています。