テレビドラマ「前科者 -新米保護司・阿川佳代」で、有村架純に釘付け。

テレビドラマの「前科者 -新米保護司・阿川佳代」を一気に6話すべてをアマゾンプライムで視聴。

 

主要な出演者の全員が芸達者で、見ごたえ充分だった。

 

特に主演の有村架純の存在感がキラリと光っている。

 

最近、60年代の空気感を味わいたくて、日活の青春映画を続けて視ていた。

 

私はこのブログで「日本の名作映画100選」を独自に発表している。

 

1950年~60年代の映画を中心に選出。古い映画を視るたびに、昔の役者たちは演技がうまかったし、存在感が半端なかったと感じ入っていた。

 

しかし、「前科者 -新米保護司・阿川佳代」を視聴してみると、昔の役者の方が演技がうまかったということはないと思い直したのだ。

 

どうしてどうして、今の役者も演技派俳優はいる。こうした優れた役者を存分に生かす、脚本と演出が必要だ。

 

もちろん、高い志と手腕をもった監督がどうしても要る。

 

希望を感じた。

 

日本のドラマは、日本の映画は終わっていない。

 

「前科者 -新米保護司・阿川佳代」は、映画上映もされているらしいので、映画版もぜひとも鑑賞してみたい。

映画「第三次世界大戦 四十一時間の恐怖」の感想

映画「第三次世界大戦 四十一時間の恐怖」は、1960年10月19日に公開されている。

 

作品データは以下のとおり。

 

監督 日高繁明

脚本 甲斐久尊

原案 週刊新潮編集部

製作 秋田亨

出演者 梅宮辰夫

三田佳子

加藤嘉

亀石征一郎

二階堂有希子

神田隆

織本順吉

アンドリュー・ヒューズ

 

B級娯楽作品ではないか、と期待しないで視聴したが、予想外に真面目な映画だった。

 

主演の梅宮辰夫三田佳子の演技力が確かなことも、この映画の力になっている。

 

役者の力は大きい、としみじみと感じ入った。

 

ネタバレになるので明かせないが、ラストは衝撃的だ。この結末は予測できなかった。

 

こうしたテーマはアニメにありがちだが、実写映画が、かつて日本で作られていたことは、評価に値する。

 

病気の妻をもつ、中年の流しの男の存在が効いていた。自分を「幸せだ」と言った時の表情は良かった。

 

この夫婦の存在が、この映画に深みを与えているので、注目していただきたい。

映画「若草物語」が発する1964年の空気感に涙がとまらない。

映画「若草物語」は、1964年に公開された日本映画。

 

 

日活の四大女優(吉永小百合浅丘ルリ子芦川いづみ和泉雅子)が共演。

 

作品データは以下のとおり。

 

タイトル「若草物語」

監督 森永健次郎

脚本 三木克巳

製作 日活

製作総指揮 亀井欽一

出演者 吉永小百合

浅丘ルリ子

芦川いづみ

和泉雅子

浜田光夫

和田浩治

音楽 崎出伍一

主題歌 吉永小百合『若草物語』

撮影 松橋梅夫

編集 井上治

公開 日本の旗 1964年12月31日

上映時間 85分

 

「高度成長期を生きる若い女性たちの恋愛観や結婚観、幸福のかたちを描いた青春物語である」と、ウィキペディアには記載されているが、その通りの内容である。

 

私の感想は一言に尽きる。

 

空気感。時代の空気感。1964年の日本という時代の空気感。それが見事に描きだされていて、その空気感だけで、涙がとまらなくなりそうだ。

 

2022年の空気感はあまりにも違いすぎる。残酷なほど違い過ぎた。

 

だから、涙が込み上げてくるのだ。時の流れとは惨い、情け容赦なく時間は流れ去り、似ても似つかない空気感を醸成してしまう……。

 

1965年の映画「四つの恋の物語」も、同じ日活の青春映画だが、趣きは異なる。4人の女優のうち、3人は同じで、浅丘ルリ子にかわって十朱幸代が出演している。

 

映画「四つの恋の物語」のレビュー記事

 

「若草物語」と比較すると面白いかもしれない。