聖なる3つの営み~風花未来の詩80

今日の風花未来の詩は「聖なる3つの営み」です。

 

  • 風花未来が、風花未来の詩について動画で語りましたので、ぜひとも、ご視聴ください。

 

⇒【動画】風花未来が自身の詩について激白!

 

聖なる3つの営み

 

生死を分ける

大手術まで

およそ1ヶ月間ある

 

思えば

長すぎる

待機期間だ

 

それまで

私の生活は

以下の3つの行動に

集約される

 

食べること

眠ること

詩を書くこと

 

喰う

寝る

書く

 

これが

手術までの

聖なる集中行動

生死をかけた営みなのだ

 

間近に死が見えるから

当たり前のことの

尊さが身に沁みる

 

「風花さん

これから

どうするんですか?」

と問いかけないで

 

すべては

手術が終わってから

 

それまでは

何も決められません

 

今の風花未来は

手術の日まで

3つの聖なる営みを

精魂込めて

ただただ

繰り返すのみです

 

※風花未来はハンドルネームです。風花未来というネーミングの由来については、以下の記事にてご確認ください。

 

そもそも、風花未来って?

 

手術は、2025年の5月末から6月にかけて行われる予定です。手術日は、まだ決定しておりません。

 

池部良が主演した、木下恵介監督の映画「破戒」は日本映画の金字塔だ。

1948年に公開された映画「破戒」を初めて鑑賞して、日本映画の金字塔だと評価したい衝動にかられた。

 

監督は木下恵介。主演は池部良宇野重吉の熱演が光っている。池部良の相手役である桂木洋子の初々しさも特筆に値するだろう。

 

木下恵介の手腕に、改めて驚嘆させられた。ラスト近く、衝撃的なシーンの直後に、風に揺れる樹木を映した、そのセンスの良さには感動を禁じ得なかった。

 

ラストシーンの純粋さに、号泣しないではいられない。白い帆をはって、川を下って旅立ってゆく、池部良と桂木洋子。二人を見送る子供たち。

 

部落差別という重いテーマを扱いながらも、未来への希望を抱かせる、最終盤の演出は、見事であり、映画の素晴らしさを存分に伝えてくれている。

 

宇野重吉の存在が、全編を通して、実に効いていた。

 

友情、人生肯定、人間愛……差別よりも愛は深い、愛は差別を超えることを伝えてくれている、これぞヒューマン・ドラマだ。

 

こういう深い人間愛を描いた映画は、稀有であり、日本映画の金字塔であることに間違いない。

 

太平洋戦争が終わって、わずか3年後に、これだけの良質な映画がされたことに、同じ日本人として感謝したい気持である。

 

あの名作「野菊の如き君なりき」に通じる、抒情あふれる映像の流れが素晴らしい。

 

日本人として、一度は鑑賞しておいてほしい名作中の名作である。

天空へ~風花未来の詩79

今日の風花未来の詩は「天空へ」です。

 

  • 風花未来が、風花未来の詩について動画で語りましたので、ぜひとも、ご視聴ください。

 

⇒【動画】風花未来が自身の詩について激白!

 

天空へ

 

五月は

何もかもが

天空へ

舞い上がる季節なのか

 

遠いとおい苦い記憶が

止まったままの

古時計の嘆きが

透きとおった

春風に乗って

天空へと

羽ばたきとともに

舞い上がってゆく

 

何ひとつ見落とさないために

私は眼を大きく見開き

両手を広げる

 

春風はにわかに強くなり

私の魂の奥底にたまった

老廃物さえも

残らずすくい上げ

洗い浄めて

天空へと

吹き上げようとする

 

私は一歩前に出て

両手を広げたまま

胸を張り

大空を見つめ

息を深く吸い込む

 

憧れのかけらも

祈りの余韻も

何もかもが

今 天空へと

舞い上がってゆく

 

私はただただ

心を澄まして

運命の時を待つ