映画「美しい十代」は、西尾美枝子の好演が光る、若者の成長物語

映画「美しい十代」は1964年に日活にて公開された。

 

監督は吉村廉(よしむられん)。

 

主演は吉永小百合ではなく、西尾三枝子だ。それがかえって、この映画に深みを与えていると言えるかもしれない。

 

相手役は浜田光夫。主題歌を歌っている三田明も好演している。

 

想像以上に良い映画だ。浜田光夫をチンピラ役にすえたことが成功している。

 

西尾三枝子が編んだ靴下が小道具として効いていて、思わず涙ぐんでしまう。

 

 

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映画「父と娘の歌」では吉永小百合がピアニストを演じている。

映画「父と娘の歌」は、1965年に日活で公開された。

 

監督は齋藤武市(さいとうぶいち)。「愛と死をみつめて」を監督したのは、この齋藤武市である。

 

主演は、父娘を演じた、宇野重吉吉永小百合。浜田光夫と山内賢も共演している。

 

父と娘の歌は、こちらで視聴できます

 

際立った特徴は、吉永小百合のピアノ演奏シーンがふんだんに観られることだ。

 

ラストのコンサートでの演奏は圧巻である。

 

この映画が安っぽくなっていないのは、吉永小百合のピアノ演奏シーンにリアリティがあるからだ。ピアニストから相当なレッスンを受けたのだろう。

 

特筆すべきは、吉永小百合は、ピアニスト役を演じても、吉永小百合らしさを炸裂させている点だ。

 

かなりユニークな役回りのはずなのに、やはりこの映画でも、吉永小百合は吉永小百合だった。

 

 

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