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美しい言葉辞典

「立つ鳥を跡を汚さず」「立つ鳥後を濁さず」は間違いで「立つ鳥跡を濁さず」が正しい。

たつとりあとをにごさず」を漢字をまじえて書き直そうとすると、多くの人が間違えるのではないでしょうか。

誤りやすいポイントが3つほどあり、そのいずれかで間違ってしまうからだと思われます。

正解は「立つ鳥跡を濁さず」です。

まずは、意味から正確に理解しましょう。

「立つ鳥跡を濁さず」は「水鳥が飛び去ったあとの水面は澄んだままである」ということから「立ち去る者は自分がいた場所を他人に迷惑をかけないように、きちんと整えておくべきだ」という意味。

引き際は潔く、美しくしなければいけないとの戒めとしても使われます。

「立つ鳥」を「飛ぶ鳥」としてしまうケース。

「立つ鳥」を「飛ぶ鳥」と誤用してしまちがちなので気を付けるべきだというふうなアドバイスを、私の手元にある本「朝日新聞校閲センター長が絶対に見逃さない 間違えやすい日本語」はしてくれています。

「飛ぶ鳥を落とす勢い」という表現があるために「飛ぶ鳥」としてしまうのかもしれません。

しかし、辞書で調べますと、「飛ぶ鳥跡を濁さず」も「立つ鳥跡を濁さず」の類語として認知されているようです。

「飛ぶ鳥」を「飛んでいる鳥」の意味で使えば誤用ですが「飛び立つ鳥」の意味ならば、意味としても間違いではないでしょう。

「立つ」という言葉が現代では「鳥が飛び立つ」という意味で使う機会がほぼないために、「飛ぶ」を使う人が増えている傾向があるのかもしれません。

しかし、私個人としては「立つ鳥跡を濁さず」の方を使いたいと思っています。最初にそのように覚えたので、その方がしっくりくるからです。

「跡を濁さず」を「後を汚さず」と間違えてしまうケース

「後を汚さず」と間違えてしまうのは、「立つ鳥跡を濁さず」という言葉が「水鳥が飛び立つ時に水面はきれいなままである」ことに由来することを理解していないからでしょう。

「あと」は「以前に何かが行われたしるし。痕跡。形跡」という意味だと理解すれば「跡」を「後」とは間違えにくいと思われます。

それにしても、総合的に考えると「立つ鳥跡を濁さず」は、いろんな意味で間違えやすい言葉だと言えそうですね。

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