今日ご紹介するのは「青い鳥」。

 

1997年のテレビドラマですが、本当にこの時期に良い作品が、たくさん出ていますね。

 

■みずみずしい役者たち

 

豊川悦司夏川結衣が、まだ若くて透明感があります。

 

それに演技派の佐野史郎が絡むので見ごたえ充分。永作博美、それに鈴木杏もかなり良いです。

 

■静かだけれど、激しいドラマ

 

「人は未来の国からこの世に生れてくるためには、おみやげを持ってこなければいけない」という言葉が第1話に出てきます。

 

そのおみやげが、その人の宿命となる……そういう伏線でしょうか。

 

全体に静かなドラマです。しかし、耳を澄ますと、かなり鋭い音で音楽が鳴っていることに気づきます。

 

登場人物の心と心が触れあい、激しく共鳴しているんです。

 

実際に劇中にはそういう音楽は流れないけれど、確かに、切ない音をかき鳴らしている、弦の震える様子さえ見えてくる。

 

そんな神秘的な香りがするドラマです。

「青い鳥」というタイトルが暗示するものとは?

 

果たして、豊川悦司と夏川結衣に、「未来」はあるのでしょうか。

 

様々に想像をふくらませながら、このドラマを味わってみてはいかがでしょうか。

 

■かなたに見える「幸せ」を求めて

 

どうしてこのドラマにハマってしまったのか、自分で少し考えてみました。やはりテーマは「未来」なんですかね。

 

ここにいる、今の自分は何なんだろう。

 

どうして、ここにいるのか。

 

なぜ、知らない間にカゴの鳥になってしまったのだろう。

 

自分は確かに、小さなカゴの中で日々を過ごす鳥である。

 

しかし、その鳥は、「未来」の夢と希望を、必死で探している。

 

自分では気づかないくらい必死に……。

 

そういうことを、ドラマを見ながら感じているのだと思います。

 

これって、人にとって永遠のテーマでもありますよね。

 

だから、97年の作品なのに、少しも古びることなく、見る側の心に響いてくるのでしょう。

 

エンタメ精神も旺盛ですが、それと同時に普遍的なテーマを掘り下げている、澄んだ視点が際立っています。

 

そのためか、むしろ今のドラマよりも、新しいとさえ感じてしまいます。

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