1964年には、東京オリンピックが開催されました。
日本の高度経済成長の象徴として語られる、東京オリンピックが開催された年には、どんな映画が公開されていたのでしょうか。
あなたは、それを知りたいとは思いませんか?
閉塞感が強く、毎日が息苦しい、2022年に生きる私たちにとって、1964年はどんな意味を持つのか。
今日ご紹介する映画は、まさに1964年に公開された「美しい十代」です。
以下は、ウィキペディアからの転載。
『美しい十代』(うつくしいじゅうだい)は1964年の日本の青春映画であり、同名の歌を主題歌として作られた歌謡ドラマ。みなし子の竹内ミカとやくざの幹部を目指す津村純との恋を描く。
吉村廉監督の作品で、出演は西尾三枝子、浜田光夫、三田明、市川好郎など。
主題歌:「美しい十代」(歌:三田明、作詞:宮川哲夫、作曲:吉田正)
「湖畔の丘」(歌:三田明、作詞:東次郎、作曲:吉田正)
「みんな名もなく貧しいけれど」(歌:三田明、作詞:宮川哲夫、作曲:吉田正)
映画の本編はアマゾンプライムで視聴できます。
私があえてここで強調したいのは、映画本編中で歌われる楽曲です。
暗い。とても、夢と希望に満ち溢れる時代の音楽とは思えません。
何とも知れない、深い哀愁が底流にながれているのです。
実は、1960年代の映画は、暗い作品が多いのです。何しろ、悲惨な戦争が終わって、20年も経っていないのですからね。
ただ、未来への希望を目指して、登場人物はひたむきに生きていることは確かです。
商業映画の全盛時代に大量生産された、娯楽青春映画じゃなにか、と全否定する気には、到底なれません。
それにしても、吉田正が作曲した楽曲が、心に沁みます。この哀愁こそが、日本人の日本人らしさなのかもしれません。