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「白い巨塔」は権力闘争ドラマというより、癒しドラマである。

テレビドラマ「白い巨塔」。少し前に田宮二郎が主演した旧バージョンを鑑賞したのですが、今回は唐沢寿明が主演した新バージョンです。

 

これは、癒しドラマですね。

 

邪悪なるものの象徴が、唐沢寿明。神聖なるものの象徴が、江口洋介。

 

この対照的な医師二人を中心に、このドラマは展開されます。

 

しかし、唐沢が扮する医師は、悪人としては、あまりにも感受性が鋭く、繊細な心を持ちすぎていました。そのために、最後は……。

 

私は体が弱く、長い入院生活を経験しているのでわかるのですが、悪い医師、駄目な医師は、本当にどうしようもないです。

 

このドラマに出てくるような医師のように、物事を真剣に考えている医師など、ごく少数です。

 

そうした現実と比べると、唐沢が演じた主人公の医師は、あまりにも人間的であり、最後に親友であり、敵対関係にあった江口との魂の交流があり、それがドラマを見る者の心を鎮静化してくれます。

 

というか、深く癒されるのですね。

 

聖人を描いてもドラマにはなりにくいですし、野心が旺盛で業が深い人間が、最後に知る運命みないなものしか、人を感動の世界に導くことは難しいのかもしれません。

 

私はドラマが好きです。

 

根が単純であり、また強欲で、業が深いのかもしれません。

 

ともあれ、このドラマは、ドラマ史上に残る佳作であることに間違いはありません。

「憮然(ぶぜん)」の意味を56.7%の人が間違えている。平成30年度「国語に関する世論調査」より

文化庁が実施した平成30年度の「国語に関する世論調査」によると、憮然(ぶぜん)」の意味を本来の「失望してぼんやりとしている様子」ではなく、「腹を立てている様子」だと思っている人の割合が56.7%にも上ることが判明しました。

 

また、「砂をかむよう」の意味を本来の「無味乾燥でつまらない様子」ではなく、「悔しくてたまらない様子」だと勘違いしている人の割合は56.9%、「御の字」を本来の「大いにありがたい」ではなく、「一応、納得できる」と間違えている人の割合も49.9%にも達していました。

 

正解と誤用の例をまとめると以下のとおりです。

 

憮然

×腹を立てている様子
〇失望してぼんやりとしている様子

 

砂をかむよう

×悔しくてたまらない様子
〇無味乾燥でつまらない様子

 

御の字

×一応、納得できる
〇大いにありがたい

 

このほか「天地神明に誓って」を「天地天命に誓って」と、「論陣を張る」を「論戦を張る」と誤用している割合も、それぞれ5割前後に上るという結果が出ました。

 

調査は国語への理解や意識を深めるため平成7年度から毎年実施しており、今回は16歳以上の男女3590人に面接し、1960人から回答を得たとのこと。

映画「第3の愛」で、リウ・イーフェイという女優が圧倒的な演技力を披露。

第3の愛」という中国映画をご存じでしょうか。

 

韓国の人気俳優である、ソン・スンホンが主演。彼の声が中国語の吹き替えになっていて、違和感を覚えました。

 

しかし、それも恋人役を演じた女優が凄すぎ、あっという間に映像に没入できたのです。

 

その女優の名は、リウ・イーフェイ。中国人です。微妙な心理の揺れを表現できるだけでなく、その表現力は芸術の域にまで達していると感じました。

 

第3の愛

 

ソン・スンホンも二枚目俳優の中では、演技力のある方ですが、リウ・イーフェイの引き立て役にまわってると見えたくらいです。

 

もちろん、リウ・イーフェイの魅力を引き出してるのは、映画監督の手腕でありましょう。

 

カメラワーク、フレーミング、パンフォーカスが少なく、ボケ味を生かした美しい映像は、詩的でさえあります。

 

映像がきれいすぎて、プロモーションビデオのように感じる時もありましたが、主人公の二人の演技はうまいので、安っぽい感じはしませんでした。

 

これだけの完成度を誇示できる映画監督は誰だろうかと思ったら、あの映画「私の頭の中の消しゴム」のイ・ジェハンでした。

 

映像の美しい、デリケートな心理描写に優れた監督ですね。

 

ジャンル分けするなら、ラブロマンスですが、単なるエンターテインメントというには、もったいないようなセンスの良さが光っています。

 

ただ、ヒロインの妹の存在はいかがなものかと思いました。もしも、この妹がいなかったら、もっと深く二人の愛を描けたのではないでしょうか。

 

妹をご都合主義的な演出に利用したために、物語のリアリティが損なわれているのが残念です。

 

しかし、それは唯一の決定であって、総合的には、ハイレベルな映画です。

 

リウ・イーフェイの他の作品を、ぜひ見たいと思います。それと、イ・ジェハン監督の映画も。