日本の名作ドラマ

「白い巨塔」は権力闘争ドラマというより、癒しドラマである。

テレビドラマ「白い巨塔」。少し前に田宮二郎が主演した旧バージョンを鑑賞したのですが、今回は唐沢寿明が主演した新バージョンです。

これは、癒しドラマですね。

邪悪なるものの象徴が、唐沢寿明。神聖なるものの象徴が、江口洋介。

この対照的な医師二人を中心に、このドラマは展開されます。

しかし、唐沢が扮する医師は、悪人としては、あまりにも感受性が鋭く、繊細な心を持ちすぎていました。そのために、最後は……。

私は体が弱く、長い入院生活を経験しているのでわかるのですが、悪い医師、駄目な医師は、本当にどうしようもないです。

このドラマに出てくるような医師のように、物事を真剣に考えている医師など、ごく少数です。

そうした現実と比べると、唐沢が演じた主人公の医師は、あまりにも人間的であり、最後に親友であり、敵対関係にあった江口との魂の交流があり、それがドラマを見る者の心を鎮静化してくれます。

というか、深く癒されるのですね。

聖人を描いてもドラマにはなりにくいですし、野心が旺盛で業が深い人間が、最後に知る運命みないなものしか、人を感動の世界に導くことは難しいのかもしれません。

私はドラマが好きです。

根が単純であり、また強欲で、業が深いのかもしれません。

ともあれ、このドラマは、ドラマ史上に残る佳作であることに間違いはありません。

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