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映画「黄昏」はジェニファー・ジョーンズの鮮明な存在感と演技力が圧巻。

ジェニファー・ジョーンズという女優をご存じでしょうか。名前を聞いただけで、彼女の代表作を列挙できるとしたら、あなたは相当な映画マニアですね。

 

あの名作映画「慕情」の主演女優だと言えばおわかりでしょうか。モンゴメリー・クリフトと共演した「終着駅」も有名です。

 

私は最近、ジェニファー・ジョーンズが主演した「ジェニイの肖像」という映画を見たのですが、なかなか良かったですよ。

 

で、今回ご紹介する映画は「黄昏(たそがれ)」です。

 

「黄昏」(たそがれ、Carrie)は1952年に公開されたアメリカ映画。 監督は「ローマの休日」のウィリアム・ワイラー。主演はローレンス・オリヴィエとジェニファー・ジョーンズ。 原作はセオドア・ドライサーの1900年の小説「シスター・キャリー(英語版)」。

 

映画「黄昏」はこちらで視聴可能です

 

実は、この「黄昏」が、これまで私が見たジェニファー・ジョーンズ主演の映画の中で、最も見ごたえがありました。

 

というか、ジェニファー・ジョーンズの良さが存分に出ている映画というべきでしょうか。

 

物語や演出は大したことないのですが、ジェニファー・ジョーンズの高貴な存在感と情感豊かな演技力だけで、作品を名作と評したくなる水準にまで引き上げてしまっています。

 

映画「黄昏」について動画でもレビューいたしました

 

相手役の ローレンス・オリヴィエの演技は渋くて質は高いのですが、ジェニファー・ジョーンズの引き立て役となっていました。

 

ジェニファー・ジョーンズは、エリザベス・テイラーやイングリッド・バーグマンのような絶世の美女タイプとは少し違いますね。

 

ジェニファー・ジョーンズから、母性に似た温もりを覚えるのは私だけでしょうか。また、日本でいうと京マチ子のようなスケールの大きさがあります。

 

それにしても、1952年に制作された映画ですが、実に贅沢な味わいがあるのですね。当時は、娯楽は極めて少なかったでしょうけれど、映画の質は今とは比較にならないほど、レベルが高い。

 

物があふれるほどあるわけではなく、情報も少なく、経済的にも貧しかったかれども、実に豊かな時代だったように感じるのですが、いかがでしょうか。

邦画ベスト100(監督別セレクション)

邦画ベスト100」は、日本の名作詩ベスト100詩心回帰まどか(円和)」「まどか愛」「風花まどか大学」「雨上がりのムーブ」「風花シン党物語=風花まどか物語」「風花未来の詩創作」と並ぶ、風花未来の心の復興運動の一環としてお伝えしています

 

1950~60年代に日本映画(邦画)は黄金期を築きました。1950年代~1960年代の作品を中心に、日本の名作映画を、映画監督別に分類します。

 

リンクのあるタイトルは、当ブログでレビュー済みの映画です。

 

一部、どうしても捨てがたい名作は、この年代に入らない作品を掲出。

 

以下の「日本の名作映画50選」も、どうぞ、ご覧ください。

 

日本の名作映画50+

 

また日活の青春映画の好きな方はこちらへ

 

日活青春映画(1960年代)監督別レビュー集

 

原爆をテーマにした映画はこちら

 

原爆の詩と映画を集めてみました。

 

黒澤明

 

素晴らしき日曜日(1947年)※

 

醉いどれ天使(1948年)※

 

野良犬(1949年)※

 

羅生門(1950年)

 

白痴(1951年)

 

生きる(1952年)

 

七人の侍(1954年)

 

生きものの記録(1955年)

 

隠し砦の三悪人(1958年)

 

悪い奴ほどよく眠る(1960年)

 

用心棒(1961年)

 

椿三十郎(1962年)

 

天国と地獄(1963年)

 

赤ひげ(1965年)

 

五所平之助

 

朝の波紋(1952年)

 

愛と死の谷間(1954年)

 

挽歌(1957年)

 

黄色いからす(1957年)

 

猟銃(1961年)

 

小津安二郎

 

東京物語(1953年)

 

溝口健二

 

雨月物語(1953年)

 

祇園囃子(1953年)

 

近松物語(1954年)

 

木下惠介

 

破戒(1948年)

 

二十四の瞳(1954年)

 

野菊の如き君なりき(1955年)

 

小林正樹

 

美わしき歳月(1955年)

 

人間の條件・第一・第二部(1959年)

 

人間の條件・第三・第四部(1959年)

 

人間の條件・完結篇(1961年)

 

切腹(1962年)

 

上意討ち 拝領妻始末(1967年)

 

いのちぼうにふろう(1971年)※

 

川島雄三

 

洲崎パラダイス赤信号(1956年)

 

わが町(1956年)

 

幕末太陽傳(1957年)

 

花影(1961年)

 

岡本喜八

 

独立愚連隊(1959年)

 

(1965年)

 

血と砂(1965年)

 

大菩薩峠(1966年)

 

日本のいちばん長い日(1967年)

 

斬る(1968年)

 

姿三四郎(1977年)

 

ブルークリスマス(1978年)

 

新藤兼人

 

愛妻物語(1951年)

 

原爆の子(1952年)

 

銀心中(1956年)

 

第五福竜丸(1959年)

 

裸の島(1960年)

 

増村保造

 

氷壁(1958年)

 

巨人と玩具(1958年)

 

妻は告白する(1961年)

 

黒の試走車(1962年)

 

兵隊やくざ(1965年)

 

清作の妻(1965年)

 

刺青(1966年)

 

陸軍中野学校(1966年)

 

赤い天使(1966年)

 

華岡青洲の妻(1967年)

積木の箱(1968年)

 

盲獣(1969年)

 

動脈列島(1975年)

 

今井正

 

また逢う日まで(1950年)

 

どっこい生きてる(1951年)

 

純愛物語(1957年)

 

橋のない川 第一部(1969)

 

橋のない川 第二部(1970)

 

大庭秀雄

 

長崎の鐘(1950年)

 

成瀬巳喜男

 

あに・いもうと(1953年)

 

山の音(1954年)

 

浮雲(1955年)

 

流れる(1956年)

 

女が階段を上る時(1960年)

 

乱れる(1964年)

 

市川崑

 

ビルマの竪琴(1956年)

 

破戒(1962年)

 

東京オリンピック(1965年)

 

木村恵吾

 

屋根裏の女たち(1956年)

 

富本壮吉

 

妻の日の愛のかたみに(1965年)

 

野村芳太郎

 

張込み(1958年)

 

ゼロの焦点(1961年)

 

砂の器(1974年)※

 

久松静児

 

警察日記(1955年)

 

続 警察日記(1955年)

 

本多猪四郎

 

ゴジラ(1954年)

 

日高繁明

 

第三次世界大戦 四十一時間の恐怖(1960年)

 

稲垣浩

 

無法松の一生(1943年)※

 

無法松の一生(1958年)

 

西河克己(にしかわかつみ)

 

生きとし生けるもの(1955年)

 

しあわせはどこに(1956年)

 

若い傾斜(1959年)

 

風のある道(1959年)

 

若杉光夫

 

ガラスの中の少女(1960年)

 

浦山桐郎(うらやまきりお)

 

キューポラのある街(1962年)

 

非行少女(1963年)

 

蔵原惟繕(くらはら これよし)

 

この若さある限り(1961年)

 

愛と死の記録(1966年)

 

野村孝

 

あすの花嫁(1962年)

 

堀池清

 

その人は遠く(1963年)

 

鍛冶昇

 

おゆきさん(1966年)

 

豊田四郎

 

千曲川絶唱(1967年)

 

野村孝

 

無頼無法の徒さぶ(1964年)

 

森川時久

 

若者たち(1968年)

 

若者はゆく(1969年)

 

若者の旗(1970年)

 

橋本忍

 

私は貝になりたい(1959年)

 

堀川弘通

 

黒い画集 あるサラリーマンの証言(1960年)

 

鈴木英夫

 

黒い画集 第二話 寒流(1961年)

 

杉江敏男

 

黒い画集 ある遭難(1961年)

 

吉村公三郎

 

その夜は忘れない(1962年)

 

小林恒夫

 

八月十五日の動乱(1962年)

 

丸山誠治

 

太平洋奇跡の作戦 キスカ(1965年)

 

篠田正浩

 

乾いた花(1964年)

 

三隅研次(みすみけんじ)

 

座頭市物語(1962年)

 

女系家族(1963年)

 

(1964年)

 

雪の喪章(1967年)

 

五社英雄

 

三匹の侍(1965年)

 

獣の剣(1965年)

 

五匹の紳士(1966年)

 

牙狼之介(1967年)

 

牙狼之介 地獄斬り(1967年)

 

田中徳三

 

鯉名の銀平(1961年)

 

大殺陣 雄呂血(1966年)

 

※1925年作の「雄呂血」の監督は、二川文太郎

 

工藤栄一

 

十三人の刺客(1963年)

 

大殺人(1964年)

 

十一人の侍(1967年)

 

熊井啓

 

帝銀事件 死刑囚(1964年)

 

日本列島(1965年)

 

黒部の太陽(1968年)

 

山本薩夫

 

氷点(1966年)

 

白い巨塔(1966年)

 

内田吐夢

 

飢餓海峡(1965年)

 

山田洋次

 

霧の旗(1965)

 

家族(1970年)

 

男はつらいよ 寅次郎恋やつれ(1974年)

 

同胞(1975年)

 

幸福の黄色いハンカチ(1977年)

 

学校(1993年)

 

内田けんじ

 

鍵泥棒のメソッド(2012年)

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野村芳太郎監督の映画「張込み」は大木実と高峰秀子が秀逸。

映画「張込み」は、松本清張の小説「張込み」が原作になっています。

 

1958年1月15日に公開。監督は野村芳太郎。助監督は山田洋次。脚本は橋本忍。音楽は黛敏郎。

 

主演は高峰秀子。刑事役は、大木実と宮口精二がコンビを組んでいます。

 

生真面目で誠実な性格の刑事を、大木実が好演。実際の主演は大木実と言っていいでしょう。なぜなら、大木実が演じた刑事の視点で主に映画が構成されているからです。

 

一言で評するならば、佳作です。派手さはありませんが、いぶし銀のような味わいが、映画を愛する者の心を深く満たしてくれます。

 

高峰秀子と田村高広のラブシーンが意外でした。高峰秀子の演技力を感じさせるのは、日常生活と元恋人と再会した時との落差です。

 

女性はこれほどまでに変わるものなのか、という豹変ぶりを、高峰秀子が大胆な中にも品格を滲ませて演じている、そのことに驚嘆をしました。

 

1950年代の優れた映画作品として、この「張込み」も語り継がねばいけませんね。