日本の名作映画

篠田正浩監督の映画「乾いた花」を見て「ノワール」という言葉が口をついて出た。

感想を書こうとして「ノワール」という言葉がまず最初に浮かんできた。というか、他の言葉が出てこない。

篠田正浩監督の映画「乾いた花」を初めて鑑賞した。

「乾いた花」は、1964年3月1日公開の日本映画。主演は池部亮。主演女優は加賀まりこ

日本映画の中で「ノワール」という言葉がこれほどまでに「ふさわしい」作品を、私は他に知らない。

とはいえ、私は「ノワール」という言葉の正確な意味を知っているわけではない。

暗くて、感情が極限まで抑えられていて、ニヒルで、クールで、虚無がなぜか主人公が生きる証であるような美しい虚無の映画。それが私にとっての「ノワール」である。

まさに「乾いた花」は、そういう映画である。

海外でも、この「乾いた花」は高く評価されていことを、解説文を読んで初めて知った。

やはり、中途半端ではなく、とことん一つの世界を突き詰めれば、世界に届く名作になるということだろうか。

それにしても、篠田正浩という映画監督はわからない。他の作品を見て失望した記憶だけが鮮明に残っていて、それ以来一本も見てこなかったのだ。

不思議なのは、その失望した映画のタイトルさえも思い出せない。よほど落胆したのだろう。

この「乾いた映画」は1960年代の作品。この時代でも、これだけストイックな名作を生み出し得た、日本映画の底力に、改めて敬意を表したい。

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