映画「八月十五日の動乱」は、1962年8月22日に公開された。
監督は小林 恒夫。
主演は、鶴田浩二と江原真二郎。政治家と軍人という兄弟による対立が、実に効いており、映画のラストまで、二人の関係性が物語の軸となって展開する。
有名な「日本のいちばん長い日」と同様の内容だ。
「八月十五日の動乱」はほとんど無名だが、どうしてどうして、最後まで堪能できる出来栄えとなっている。
見ごたえの大半は、やはり、鶴田浩二と江原真二郎の存在感と演技力に起因する。
名作と呼ぶには、確かに何かが欠けているが、今はそうしたマイナス要素について確認する気になれない。
映画として面白かった。それだけで充分だと、今は自分自身に言い聞かせたい。