これは傑作である。日本の映画史上に残る名作である。その映画とは、岡本喜八が監督した「大菩薩峠」だ。

 

主演の仲代達也が圧倒的な演技を示している。

 

「大菩薩峠」(だいぼさつとうげ)は、1966年の日本映画。原作は中里介山の小説「大菩薩峠(01 甲源一刀流の巻 - 03 壬生と島原の巻 )」。

 

ファーストシーンから、画面に吸い寄せられた。モノクロームの深みのある黒色。そして際立つ白色。

 

白と黒、即ち、光と影のぶつかり合いが緊張感を生み、その緊張感が人間の心理の内奥を浮かび上がらせる。

 

映像美。ほとんど忘れかけていた、この映像美という言葉を想い出した。

 

日本の時代劇映画の十指に数えられるのではないだろうか。

 

この映画の魅力の一つに音楽がある。佐藤勝が音楽を担当。佐藤勝は、黒澤映画の音楽を数多く担当している。

 

主演の仲代達也も素晴らしいが、三船敏郎の太刀まわりは神がかっている。

 

この二人がそろって出演している映画作品は多いが、仲代達也の方が主役という映画は少ない。

 

妖気ただよう机竜之介を演じられるのは、仲代達也か市川雷蔵しかいないと思われるが、仲代達也の机竜之介は迫力という点では市川雷蔵をしのいでいると感じられた。