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篠田正浩監督の映画「乾いた花」を見て「ノワール」という言葉が口をついて出た。

感想を書こうとして「ノワール」という言葉がまず最初に浮かんできた。というか、他の言葉が出てこない。

 

篠田正浩監督の映画「乾いた花」を初めて鑑賞した。

 

「乾いた花」は、1964年3月1日公開の日本映画。主演は池部亮。主演女優は加賀まりこ

 

日本映画の中で「ノワール」という言葉がこれほどまでに「ふさわしい」作品を、私は他に知らない。

 

とはいえ、私は「ノワール」という言葉の正確な意味を知っているわけではない。

 

暗くて、感情が極限まで抑えられていて、ニヒルで、クールで、虚無がなぜか主人公が生きる証であるような美しい虚無の映画。それが私にとっての「ノワール」である。

 

まさに「乾いた花」は、そういう映画である。

 

海外でも、この「乾いた花」は高く評価されていことを、解説文を読んで初めて知った。

 

やはり、中途半端ではなく、とことん一つの世界を突き詰めれば、世界に届く名作になるということだろうか。

 

それにしても、篠田正浩という映画監督はわからない。他の作品を見て失望した記憶だけが鮮明に残っていて、それ以来一本も見てこなかったのだ。

 

不思議なのは、その失望した映画のタイトルさえも思い出せない。よほど落胆したのだろう。

 

この「乾いた映画」は1960年代の作品。この時代でも、これだけストイックな名作を生み出し得た、日本映画の底力に、改めて敬意を表したい。

島木健作の「赤蛙」は、心の糧になる珠玉の短編小説。

良い本に限って、絶版になり、なかなか読めないことがあります。

 

また、極めて優れた作品であってもマスコミが取り上げることがないので、忘れ去られている作品も多いのです。

 

日本の名作文学は、日本人の文化遺産であり、22世紀まで伝えてゆかねばなりません。

 

そこで、今回は、心の糧になる日本文学の名作をシリーズでお伝えします。

 

比較的短くて読みやすく、表現も難解でないもの。感動できれば、一生忘れないであろう、純度と深みを有した作品だけを集めてみました。

 

「この作品を忘れられたら困る」という気持ちを込めて、あまり読まれていない「隠れ名作」的なものも入れてみました。

 

では、さっそく、ご紹介しましょう。

 

読み継ぎたい、語り継ぎたい、日本の名作文学(日本人の必読書)、その第1位は、島木健作の「赤蛙」。

 

※「赤蛙」は絶版になっており、古本も高額となっておりますので、安価な電子書籍をオススメします。

私ならこちらの島木健作全集で読みます。

 

一匹の蛙を描写した短編小説ですが、人にとっても生きるとは、こういうことかもしれません。命というもの、運命というものを、澄明な文体に浸りながら味わえます。読み終えた時、あなたはきっと静かにつぶやくでしょう、「この蛙は、自分だ」と。

 

島木健作の「赤蛙」は、一言で形容するならば「清冽」です。生きている感じ(生命感)を、ここまで純粋に結晶化させた短編小説は、世界にも例を見ないのではないでしょうか。

 

日本人として生まれたならば、絶対に読んでおくべき作品だと、強調させていただきます。

 

再出版されたのですが、最近、残念ながら絶版になってしまいました。電子書籍(青空文庫)ならば無料で読めます。

草なぎ剛が主演したドラマ「僕の歩く道」の感想

SMAPの草なぎ剛が主演したドラマ「僕の歩く道」の最終回を録画で見ました。

 

この作品は「僕道シリーズ」3部作の最終章なんですよね。

 

このシリーズは全部見ていますが、本当に質が高く、見る度に大事なものをもらっています。

 

私の友人にはインターネットを全くやらない人物が多いんです。

 

コンピュータとか、メールとか、そういうもの自体が凄く嫌いらしい。

 

理由を聞いてみると、はっきりとした回答はしないんですが、どうやら「気持ちが渇くから」みたい。

 

う~ん、現代では、PCをやらなくたって、心が渇くことは多いですよね。

 

インターネットは確かに、良い面と悪い面があります。

 

だから、良い面を賢く活用しないと、苦々しい思いをしなければならないこともしばしばです。

 

私はというと、最近、励ましのメールとかを、時々いただけるようになって、それによって、元気をもらっています。本当に、ありがたいです。

 

それで「僕の歩く道」の話でしたよね。

 

このドラマには、ヒューマンドラマシリーズの最終章にふさわしい、本物の癒しが描かれています。

 

「僕道シリーズ」他には、この2作があります。

 

僕の生きる道

 

僕と彼女と彼女の生きる道

 

PCライフに疲れた時、日常生活で辛いことがあったりして落ち込んだ時、「僕道シリーズ」を見ると、かなり勇気をもらえます。

 

今年は年末まで予定がぎっしりですが、自分の歩く道は見失うまいと思っています。

 

「僕の歩く道」がハッキリと見えてくるまでは、ジタバタしないで、じっくりと考え抜きたいです。

 

今、いちばん欲しいのは、「僕道シリーズ」に流れるような「静けさ」かもしれません。