- 投稿 更新
- 文章の書き方 - 文章の書き方講座
文章の書き方(ライティング)入門講座。今回のテーマは「ドラマチックな語り方」です。
作家のアンドレ・ジードが、ショパンの音楽について、興味深い言葉を遺しています。
さっそく、ご紹介しましょう。
まず、言葉をはき、
これに意味を持たせ、
人の気を引いてみ、
これを誘惑し、
ついに、征服する。
いかがでしょうか?
何を感じられましたか?
ショパンというと、ノクターンとか、甘い調べを想い浮かべる人がおられるかと思いますが、中には、かなり激しい曲もあるのですね。
ジードは何を言おうとしているのでしょうか。
ショパンの音楽は、実にドラマチックであることを、ジードは強く主張しているのですが、それにしても、よくぞ、こんなふうに言葉で表現できたものです。
まず、言葉をはき、
これに意味を持たせ、
人の気を引いてみ、
これを誘惑し、
ついに、征服する。
こんなふうに、ドラマチックな音楽について、言葉で表現できること自体がすごいのですが、このジードの言葉から、何かを連想された人がおられるのではないでしょうか?
そうです、「AIDMA(アイドマ)の法則」ですよね。
芸術家が生み出したドラマチックな世界は、神の啓示によって降臨したものであると思いがちですが、実は、基本的な法則にしたがって作られているという側面もあるのです。
「AIDMA(アイドマ)の法則」をブロガーは、以下のように活用すべきです。
ブロガーは記事を、
読者の注意を引き(Attention)、
商品に興味を持たせ(Interest)、
欲求を刺激し(Desire)、
心情に訴えることで決断させ(Mind)、
その場で購入させてしまうように(Action)、
書くべきなのです。
ショパンの音楽は芸術ですが、その表現方法において、アイドマの法則と、共通点があることに気づきます。
人の心をとらえ、強い影響力を与えるという行為には、共通する「原理」「法則」のようなものが存在することは、どうやら確かなようです。
優れたドラマは、必ず緻密に構成されています。
私たちブロガーは、ドラマチックに語ることで、読者の心をつかみ、プラスの影響を与えなかればなりません。
優れた音楽でも、映画でも、文章でも、そこに息づいている「ドラマの法則」を、感じとれるようになれば、いつか、ご自分の文章に活用できるようになるはずです。
ジードの言葉、あるいは、アイドマの法則をときどき思い出していただき、作品を鑑賞しながら、ドラマチック(人の心をゆさぶる)な表現手法を、意識してみるのも有益だと思います。