美しい日本語の作品

話し言葉と書き言葉の神レベルの調和が味わえる電子書籍とは?

当ブログ「美しい言葉」で何回ともなくご紹介している小林秀雄の「考えるヒント」ですが、今回は少し切り口を変えてレビューいたします。

ちょっとした時間を盗みとるようにして、スマホで電子書籍を読んでいます。最近、なぜか読書時間が減ってきて、これではマズイなあと感じていたのですが、スマホで電子ブックを読むようになってから、また読書の楽しみを再確認できるようになりました。

※読書経験の少ない人は、紙の本から入ることをオススメします。

一般書籍、つまり紙の本は極力減らし、電子書籍だけを買うことに決めました。本を買いすぎてきた人間の苦肉の策です。

さて、今日ご紹介する電子書籍は、小林秀雄の「考えるヒント3」です。

なぜ、この本をオススメするかと言いますと、新しい読書のスタイルが体感できると思うからです。

新しい読書のスタイルとは、読む時間よりも、感じたり、考えたりする時間を増やす読書法です。

スマホに表示される1ページを読むのに費やす時間は、約1分間だと言われています。

小林秀雄の「考えるヒント」は非常にわかりやすい言葉で書かれていますが、実に深い示唆に富んでいるのです。

ちょっとした時間を盗んで読むのは良いのですが、単なるヒマつぶしになる内容ではありません。

もちろん、読み飛ばすのではれば、まったく得られることはなく、逆に、1分間読んだら、5分間考える、そんな新しい読書のスタイルに、向いているのが、小林秀雄の「考えるヒント」なのです。

また「考えるヒント」は、講演筆記を小林秀雄が自ら書き直したものが多く収録されているのも特徴。つまり、しゃべることと書くことの絶妙なブレンドが、この「考えるヒント3」では味わえるのです。

活字中毒という言葉が死語になった時代においては、文章はかぎりなく、しゃべるように書かれるようになりました。

しかし、しゃべり言葉と書き言葉には、明らかな相違点があり、そのツボをおさえないと、非常に読みにくい文章になってしまうのです。

小林秀雄の「考えるヒント3」は、新しい読書のスタイルを味わえるとともに、しゃべり言葉と書き言葉の神レベルの合一を体感できます。

さらに、極めて美しい日本語で書かれているので、その意味でもオススメしたいのです。

読書経験の浅い人は、紙の本(文庫本)から始めてください。

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

カテゴリー

アーカイブ

PAGE TOP