文章の達人は、例外なく読書の達人です。

 

うまく文章を書くようになりたければ、読書する習慣をまずつける必要があります。

 

社会人になりますと、時間がないために、本はなかなか読めないものです。

 

そのために、学生時代は読書家だった人が、知らぬ間に本を読む習慣から遠ざかってしまう場合も多い。

 

本を読む習慣が現在はない人が、いきなり長い文書を読むのは負担が大きいです。

 

短くて、読み応えがあり、文章力の基礎が自然と身につく本がありますので、ご紹介しましょう。

読書の原点に戻る意味でも、「高校生のための文章読本」という書籍をオススメします。

 

高校生のための文章読本 (ちくま学芸文庫)

 

10分以内で読める名文が70が集められています。

 

「知と感性の集積回路 70」というキャッチフレーズが付いています(笑)。

 

「高校生のための」というタイトルがついていますが、今回読み返してみて、社会人でも、充分に味わえると感じました。

 

古今東西の名文が厳選されているので、ハズレはありません。

 

1日10分間だけ、この本を読むだけでも、かなり力がつくのではないでしょうか。

 

もちろん、気に入った作品があったら、例えば「つげ義春日記」がおさめられていますが、図書館でその単行本を借りるなりして、読むとさらに面白くなりますよね。

 

「高校生のため」というタイトルを、「原点に帰るための」と置き換えた方が良いというのが私の印象です。

 

文章力がなくても稼げるインターネットビジネスなど存在しません。

 

文章が書けなくても儲かる方法を探すのではなく、毎日、無理なく楽しむだけで文章力が養われる習慣を一日も早くつけてください。

 

本当に初心者に優しいマニュアルとは、文章力は要らないというのではなく、自然と文章力がつく方法を、ていねいに示してくれる教材なのです。