文章を書くことに対して、コンプレックスや苦手意識を持っている人が多いようです。
でも、怖れることはありません。文章は誰でも、練習さえすれば、必ずうまくなります。
作家になるとか、詩人になるとかは別問題ですが、一定水準までは、必ず上達することは断言できます。
その理由を簡単に説明しましょう。
言葉には2種類あります。
話し言葉
書き言葉
私たち日本人は毎日、ふつうに日本語をしゃべっています。
どうしてかというと、毎日、膨大な量の「話し言葉」を聞いているからです。
また、膨大な量の「話し言葉」を使っている、つまり喋っているからです。
では、「書き言葉」ですよね。
文章を書くことが苦手な人は、要するに、文章を読む機会(時間)と書く機会(時間)が、少ないからです。
話し言葉と同じくらいとまで言いませんが、今よりも、もっと書き言葉に時間をさけば、書くことは、会話するのと同じくらい簡単になります。
中には、喋るよりも書く方が上手いという人もいるくらいです。
話し上手は、聞き上手です。そして、話し好きの人が多い。
文章力とは「書き言葉」をいかに使いこなせるか、その力のことなのですが、初心者の人は、まずは「読むこと」と「書くこと」が、ふつうになるくらい、「書き言葉」に親しむことから始めてください。
書くことを学ぶ、勉強する、という感覚だと、続きにくい。
「読むこと」「書くこと」を、楽しむ、遊ぶ、親しむ……その方が続きやすい。
そして、いつか「聞くこと」「話すこと」と同じくらい、「読むこと」「書くこと」も、ふつうになりたいもの。
ですから、書くことが習慣になる、そのための環境づくりが大切なのです。