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齋藤孝の「理想の国語教科書」という本を今日、喫茶店で読んでいました。
どういう本かと言いますと、31の名文を選んだ本です。古今東西の選りすぐられた文章ばかりですから、得られるものが多いことは間違いありません。
齋藤孝さんは「話の筋がおもしろいもので、しかも「すごみ」を感じさせ、読む人の『あこがれ』を喚起する文章」という基準から、名文を選んだそうです。
本の帯に「小学三年生から、全世代がくり返し味わいたい『すごみ』のある名文」と書かれています。子供は大人が想像する以上に理解力があるので、こういう本物の文章に接する機会は貴重です。
かといって、子供向けの本かというとそうではなく、むしろ、世の荒波にもまれまくって、古今東西の名文を読むなどという機会から、遠く離れてしまった大人たちへの贈り物だと私は感じました。
B6版という小型本なので、セカンドバッグにも入ります。いつも携帯して、時間がある時に、読むようにしてはいかがでしょうか。スマホをいじっているよりも、ずっと得られるものが多いはずですので(笑)、まずは手に取り、本を開いていただけたらと思います。
最初に紹介される、夏目漱石の「夢十夜」の第一話で、ぜひ、ハマってください。私の場合、一回目は入り込めなかったんですが、二度目に、のめり込み、思わず、動物のように胴震いしてしまったのでした。