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谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」を読んで感じた絶望と希望について

谷崎潤一郎(たにざきじゅんいちろう)の「陰翳礼讃(いんえいらいさん)」というエッセイを青空文庫版で読みました。

 

 

「素晴らしい文章ですね」というような言葉では言い表せない、「絶望」に似た、また「希望」に近い気持ちになったのです。

 

この複雑怪奇な気持ちについて、今回は書いてみたいと思います。

 

谷崎潤一郎の随筆「陰翳礼讃」は、雑誌「経済往来」の1933年(昭和8年)12月号と1934年(昭和9年)1月号に連載されました。

 

もちろん、現在も高く評価されていますし、近代日本文学が生んだ、傑作中の傑作です。

 

特に、その文章表現の豊かさは比類がなく、日本人が日本語で書いた文章の最高峰である、と讃嘆したくなるほどです。

 

さて、私はこれから何を書こうとしているのでしょうか。

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宮城道雄の「心の調べ」を読んで、忘れかけていた大切なことに気づきました。

宮城道雄(みやぎみちお)の「心の調べ」という随筆を読みました。

「心の調べ」はこちらから読めます

 

ハッとする気づきがあったので、ブログに感想を書きたくなったのです。

 

名曲「春の海」の作曲家である、宮城道雄という人。

 

そもそも、宮城道雄という人をご存知でしょうか。

 

お正月によく聴く「春の海」の作曲者だといったら、ピンとくるかもしれませんね。

 

以下のYouTube動画では、宮城道雄の演奏による「春の海」が聞けます。

 

 

この曲を知らない日本人は、ほとんどいませんよね。

 

随筆「心の調べ」の感想を書く前に、宮城道雄のプロフィールをご紹介しましょう。

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瓶にさす 藤の花ぶさ みじかければ たたみの上に とどかざりけり

正岡子規(まさおかしき)の有名な短歌に「瓶にさす 藤の花ぶさ みじかければ たたみの上に とどかざりけり」があります。

 

正岡子規の有名な短歌と申しましたが、2019年の現在において、知らない人もかなり多いでしょうね。

 

先日、二十代の人たちと話す機会があったのですが、「高村光太郎」を知っている人がほとんどいませんでした。

 

とんでもない時代になったものです。よいものはよいものとして、しっかり伝えてゆかないと、私たち日本人の心はますます貧困になってしまう気がしてなりません。

 

ということで、正岡子規のこの短歌は知っていて当たり前ということは、現代社会ではもう通用しないと知った上で、この短歌について語ってみたいと思います。

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