谷崎潤一郎(たにざきじゅんいちろう)の「陰翳礼讃(いんえいらいさん)」というエッセイを青空文庫版で読みました。
「素晴らしい文章ですね」というような言葉では言い表せない、「絶望」に似た、また「希望」に近い気持ちになったのです。
この複雑怪奇な気持ちについて、今回は書いてみたいと思います。
谷崎潤一郎の随筆「陰翳礼讃」は、雑誌「経済往来」の1933年(昭和8年)12月号と1934年(昭和9年)1月号に連載されました。
もちろん、現在も高く評価されていますし、近代日本文学が生んだ、傑作中の傑作です。
特に、その文章表現の豊かさは比類がなく、日本人が日本語で書いた文章の最高峰である、と讃嘆したくなるほどです。
さて、私はこれから何を書こうとしているのでしょうか。