映画「学生心中」を観た感想…

映画「学生心中」は、1954年に公開された。

 

監督は森永健次郎。原作は芥川賞作家の小谷剛の小説である。

 

2022年の現在、メロドラマという言葉は使われないが、この「学生心中」はメロドラマ以外の何物でもない。それ以上でも、それ以下でもない。

 

複雑な人間関係が織り込まれているが、文学の香気と言えるものはない。

 

一つ間違うと安っぽい通俗小説になってしまうところだが、何とか、そこまでの堕落の一歩手前で踏みとどまっている。

 

最後まで鑑賞できたのだから、それなりの価値はあるのだとは思う。

 

それにしても、主演の木村功は、やわな二枚目役を演じさせると絵になる。

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映画「いのちの朝」の最大の見どころは、父娘役の宇野重吉と芦川いづみ。

映画「いのちの朝」は1961年に日活から公開された。

 

原作は武者小路実篤の「暁」。監督は阿部豊。

 

父娘役を演じた、宇野重吉芦川いづみからは目が離せない。

 

アクション映画や青春映画が全盛になる前には珍しくなかった、文芸作品である。

 

映画「いのちの朝」はこちらで視聴可能です

 

それにしても、芦川いづみは、うっとりと見とれてしまうような魅力がある。

 

現代の女性が失ってしまった、すべてのものを芦川いづみは持っている、そんな気がしてならないのだ。