いろんな映画を見てきましたが、理屈ぬきに楽しめるエンターテイメントは、実はそれほど多くはありませんね。

 

楽しませようとするあまり、演出があざとかったり、ラストがひねり過ぎていて後味が悪かったりして、見終った時に「ああ、面白かった」とスッキリできる映画にはなかなか巡り合えなかったのです。

 

しかし、今回ご紹介する映画は、理屈ぬきに楽しめる、エンタメ映画の秀作だとちゅうちょなく断言できます。

 

映画のタイトルは「超高速!参勤交代」。

 

監督:本木克英、脚本:土橋章宏。主演は佐々木蔵之介

 

その他の出演者は、深田恭子、伊原剛志、寺脇康文、上地雄輔、知念侑李、柄本時生、六角精児、市川猿之助、石橋蓮司、陣内孝則、西村雅彦など。

 

「参勤交代」という制度を、コミカルに描き出すという、このアイデアがまず面白いですね。

 

「5日のうちに再び参勤せよ」という無理難題を実現しようとする、お人よしの殿様と家来が繰り広げるロードムービー。

 

5日間の道中では、実にさまざまな事件が起き、飽きることなく、ラストまで楽しめました。

 

メッセージめいたものを無理に押し出そうとしているわりに中身のない映画が多い中、こうしたエンタメに徹した映画は痛快ですね。